2002 Fiscal Year Annual Research Report
脳疾患に対する3次元自動組織分画定量的プロトン磁気共鳴スペクトロスコピーの検討
Project/Area Number |
14657210
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉川 宏起 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (10272494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉下 守弘 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114513)
荻野 孝史 国立精神・神経センター, 神経研究所, 室長(研究職) (50185526)
井上 優介 東京大学, 医科学研究所, 講師 (40232566)
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Keywords | 脳疾患 / 定量的MRスペクトロスコピー / 磁気共鳴映像法 / 自動組織分画 / ファントム実験 |
Research Abstract |
脳の代表的代謝基質であるN-acetylasparatate(NAA)、creatine(Cr)、choline(Cho)、myoinositol(mI)、lactate(Lac)、glutamine(Glx)、glutamate(Glu)が10〜50mM濃度で、KH2PO4(10〜50mM濃度)に溶解させて、PHを7.0〜7.1に調整した定量的^1H-MRS用の基準ファントム1を作製し、新規に開発した定量的^1H-MRS解析プログラムの精度評価と再現性評価を検討した。定量化については7~12%の誤差範囲の精度が達成でき,2日間(5回測定/日)での再現性も±8%の範囲であった。また種々のT1、T2値の成分および脳内の代謝基質成分の既知量(T1、T2値は常磁性金属イオンを用いて調整し、代謝基質の濃度は10〜50mMとし、PHを7.0〜7.1に調整)がランダムに配置されている基準ファントム2を作製し、新規に開発した3次元組織分画解析用プログラムの精度評価と再現性評価を検討した。精度ならびに再現性はスライス厚に強く依存し,1〜2mmの薄いスライス厚ではそれぞれ5%以内、±3%の範囲であったが、通常臨床で用いられている5-7mmのスライス厚では10%以上、±11%の範囲であった。これらの結果から来年度の正常者ならびに症例における研究では1〜2mmの薄いスライス厚での高速映像法を用いるよていである。使用装置は東京大学医科学研究所附属病院放射線科が現有する静磁場強度1.5テスラのGE社製超伝導MR装置(Signa Horizon Lx,8.25v)と臨床用頭部用バードケージ型コイルで、データ解析はSun Spark Station 20及びSilicon Graphics O_2を使用して行った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 吉川宏起: "In vivo fate of superparamagnetic iron oxides during sepsis"Magnetic Resonance in Medicine. 20・3. 271-276 (2002)
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[Publications] 吉川宏起: "Efficacy of contrast-enhanced MR imaging in cardiomyopathy : an experimental study using Bio 14.6 hamsters"Academic Radiology. 9・10. 1139-1147 (2002)
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[Publications] 吉川宏起: "組織特異性MRI用造影剤の基礎短識"日本磁気共鳴医学会誌. 22・4. 204-212 (2002)
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[Publications] 井上優介: "False positive uptake of metaiodobenzylguanidine in hepatocellular carcinoma"British Jounal of Radiology. 75・894. 548-551 (2002)
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[Publications] 井上優介: "Reduced myocardial flow reserve in anatomically normal coronary arteries due to elevated baseline myocardial blood flow in men with old myocardial infarction"Journal of Nuclear Cardiology. 9・1. 61-67 (2002)