2003 Fiscal Year Annual Research Report
精神分裂病における神経細胞分化に関わるポリシアル酸合成酵素の遺伝子多型と機能解析
Project/Area Number |
14657228
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
森 則夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00174376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和彦 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80263911)
三辺 義雄 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (60181947)
武井 教使 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (80206937)
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Keywords | 統合失調症 / PST / STX / 幹細胞 / ファイブロブラスト |
Research Abstract |
我々は、統合失調症(精神分裂病)における、幹細胞の機能不全を想定し、幹細胞の分化・成長に深く関与するとされるポリシアル酸(polysialic acid)のふたつの合成酵素,すなわち,polysialyltransferase (PST)とsialylatetransfertase X (STX)の遺伝子多型を統合失調症において検討した。本研究は精神分裂病仮説として幹細胞の機能不全を想定して,それを検証するために,これまで試みられたことのない酵素の遺伝子解析を進めた。研究途中で、新井らが第36回精神神経系薬物治療研究報告会(平成15年12月に)、我々の研究と同様の研究を進め、PSTとの相関は認めず、STXのプロモーター部位での相関を見出した。ゆえに我々の研究はSTXに焦点を絞り、彼らと連絡を取り合い機能面での解析を行った。すでにオーストラリアとの共同研究で、統合失調症、躁鬱病患者における皮膚のファイブロブラストの培養を行い、疾患感受性遺伝子候補の同定の準備をすすめていた。ゆえに今回はこれらの皮膚細胞におけるSTXの発現量の解析を行った。 対象は統合失調症10名、躁鬱病10名、コントロール10名である。各々の皮膚生検を行なっファイブロブラストよりT-RNAを取り出し、それらについて、STXのc-DNA配列より、タックマンプローベ法に基づくプローベ、プライマーを設計し、リアルタイムPCRをABI PRISM 7900HT Sequence Detection Systemを用いて行なった。GAPDH補正したデータはコントロールが平均7.3、統合失調症が6.8、躁鬱病が7.8と、統合失調症はコントロールと比べて低い値は示し、躁鬱病はコントロールと比べて高い値を示したSTXの活性の違いが疾患に何らかのかかわりがあることを示された。また、統合失調症と躁鬱病の発症メカニズムの相違が伺われた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tomoko Toyota et al.: "Association between schizophrenia with ocular misalignment and polyalanine length variation in PMX2B"Human Molecular Genetics13:551-561,2004. 13. 551-561 (2004)
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[Publications] Sekizawa T et al.: "Childhood-onset schizophrenia and tryptophan hydroxylase gene polymorphism"Am J Med Genet. (in press). (2004)
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[Publications] Iwata Y et al.: "Early-onset schizophrenia and dopamine-related gene polymorphism."Am J Med Genet. 116B. 23-26 (2003)