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2002 Fiscal Year Annual Research Report

ケロイド、肥厚性瘢痕の増殖病態の解明:telomeraseとの関連

Research Project

Project/Area Number 14657462
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

松村 一  東京医科大学, 医学部, 講師 (80256263)

Keywordsケロイド / 肥厚性瘢痕 / テロメラーゼ
Research Abstract

1)組織検体の収集:ケロイド、肥厚性瘢痕の形成術にて切除される組織ならびに、軟部腫切除に伴う余剰正常皮膚を患者の同意の上、収集した。この結果、ケロイド7例、肥厚性瘢痕6例、正常皮膚3例の組織を収集した。また、ケロイドおよび肥厚性瘢痕いては、その瘢痕組織とともに、隣接する正常皮膚も組織検体とした。組織検体は、の一部は、組織内テロメラーゼ活性の定量のために凍結し、残りは、テロメラーゼRNAの局在およびtelomeric repeating factor 1,2の局在の判定のために4%パラホルムアルデハイド固定パラフィン切片を作成した。
2)組織内テロメラーゼ活性の検出:テロメラーゼ活性の定量にはFluorescence-based telomeric repeat amplification protocolを用いた。
3)ケロイド、肥厚性瘢痕、正常皮膚のいずれにおいてもテロメラーゼ活性は検出されなかった。しかしながら、ケロイドに接した正常皮膚では4.45-48.08Unit(平均23.69)/μg proteinと高い活性が見られた。また、肥厚性瘢痕に接した正常皮膚では6例中5例で活性は見られなかったが、切除後に再発した1例でのみ、8.04 Unit/μg proteinの活性が見られた。
4)今年度の研究の結果はケロイドと肥厚性瘢痕に接する正常皮膚のテロメラーゼ活性の差異を明瞭に示していると考えれ、ケロイドにおける損傷部位を越えて発育する現象を説明すると思われた。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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