2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14657542
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小澤 雄樹 東北大学, 病院, 講師 (90125518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 潤子 東北大学, 病院・助手 (50197620)
玉澤 かほる 東北大学, 病院・講師 (00124602)
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Keywords | サイトカイン関連遺伝子 / HLA遺伝子 / フィールド調査 / IL-1β / TaqMan PCR法 / SNP解析 / 歯周疾患 / 栄養 |
Research Abstract |
サイトカイン関連遺伝子検査とHLA遺伝子検査 1.TaqMan PCR法の遺伝子多型分析への導入 歯肉溝滲出液中のサイトカイン(TNF-α、IL-1)を測定するためフィールドで歯肉溝滲出液を採取することは設備や運搬が困難であることが判明。その代わり、フィールドでの採取と運搬が容易な頬粘膜剥離細胞を用い、そのDNA上のサイトカインに関連する遺伝子多型のタイピングを試みた。 まず初めに、IL-1β領域の一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphism : SNP)解析をTaqMan PCR法で行った。TaqMan PCR法とは、IL-1β領域の多型部位にハイブリダイズするような2種類の蛍光色素でラベルされたTaqManプローブを用いてPCRを行う。TaqManプローブ上の2種類の蛍光色素は、物理的距離が近いため蛍光強度が低下した状態におかれているが、対立遺伝子特異的PCRプライマーと鋳型DNAが一致した場合はPCRが進行し、TaqManプローブが分解され、色素が遊離し蛍光を発する。この蛍光強度を測定することで、PCR産物を定量するという方法である。 2.サイトカインの遺伝子検査 被験者24名のIL-1β領域をTaqMan PCR法でSNP解析したところ、全ての被験者で反応が確認された。このことから、前年に頬粘膜剥離細胞から得られたDNA抽出物のDNA量で、TaqMan法を用いた遺伝子検査が行えることが明らかになった。IL-1β領域のSNP解析結果は、ホモが13名、ヘテロが11名であった。他のサイトカイン関連遺伝子の分析を、現在TaqMan PCR法によって行っているところである。 3.HLA遺伝子検査 DNAのHLA遺伝子検査は、DQB1とDRB1についてのみ、現在行っているところである。
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