2002 Fiscal Year Annual Research Report
看護職者における労働能力指標日本語版の作成および信頼性・妥当性の検討
Project/Area Number |
14657643
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
奥井 幸子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (30214050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 千津子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教授 (50209946)
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Keywords | 労働能力 / 労働能力指標 / 看護 / 産業看護 / 看護職者 / 看護職者の健康 |
Research Abstract |
本研究は,労働能力指標(Work Ability Index : WAI)日本語版を作成し,看護職者を対象とした調査を行い,信頼性と妥当性を検討することを目的としている. 平成14年度は試作版作成を行った. 1.翻訳:研究者(産業看護学,看護管理学)および職業的翻訳家と検討会を開き,英語版WAIについて研修者が邦訳した日本語版を翻訳家が点検する形で作成した.(6月) 2.指標開発者との検討:WAI開発とこれを用いた活動を実践しているFinnish Institute of Occupational Health(フィンランド)を訪問し,WAI開発者より邦訳とその公表方法,および非営利的な活用に関する了解を得た.同時に,両国の文化的相違,労働環境とその支援に関する相違とこれが調査に及ぼす影響について検討を行った.(9月) 3.WAIの意義と活用の確認:WAIを用いて産業看護活動を行っている現場を視察し,WAIの具体的な活用方法と注意点を確認した.(9月) 4.内容妥当性の検討(1):尺度項目の概念定義の妥当性検討のため,ヘルシンキ在住の日本語講師に依頼し,文化的相違も考慮しながら英語版,フィンランド語版,邦訳版それぞれのWAIを照合した.(9月) 5.内容妥当性の検討(2):尺度項目の概念定義の妥当性を,社会生理学研究者とともに身体運動や運動習慣,およびこれが労働に及ぼす影響の視点から検討した.(10月) 6.内容妥当性の検討(3):尺度項目の概念定義の妥当性を,対象の視点から,看護管理者および看護実践者とともに検討した.(12月,1月) 7.上記検討をもとにWAI日本語版(試作版)を修正し,WAI開発者に確認すべき項目について抽出・整理した.(3月) 引き続き平成15年度にプレテストを行い,体裁等調整を行ったのち,予備調査を実施する計画である.
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