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2003 Fiscal Year Annual Research Report

臓器移植患者及び親のスピリチュアリティとスピリチュアリティを支えるための看護ケア

Research Project

Project/Area Number 14657653
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

林 優子  岡山大学, 医学部, 教授 (50284120)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森本 美智子  岡山大学, 医学部, 助手 (50335593)
吉谷 啓次  岡山大学, 文学部, 助教授 (50230719)
成田 常雄  岡山大学, 文学部, 教授 (50004049)
坪井 桂子  岡山大学, 医学部, 助手 (80335588)
森 恵子  岡山大学, 医学部, 助手 (70325091)
Keywords臓器移植体験者 / スピリチュアリティ / 解釈学的方法論 / ハイデッガーの存在論
Research Abstract

平成15年度における本研究は、臓器移植患者が体験しているスピリチュアリティの意味を明らかにすることを目的として実施した。研究方法は、人間存在の時間性を基盤としたHeidegger,M.の存在論を前提に解釈する立場である解釈学的方法論を用いることに決めた。研究者は、移植体験者とのかかわりの中から、臓器移植を受けたレシピエントがドナーからの臓器提供に言葉にならないほどに感謝し、新しい生を受けて第二の人生を前向きに生きていること、しかし一方では、不確かではあるが拒絶反応によっていずれ訪れるであろう死を意識して、今を精一杯生きていることを感じ取ったからである。それらは、臓器移植体験者が「死を先駆的に引き受け、今へと立ち帰り、過去の自分を否定せず、現在をまなざす」という先駆的決意性をもって生きていることを示すものであった。
したがって、本研究は、臓器移植体験者のスピリチュアリティの意味(図)を背景(地)との関連のなかで浮きぼりにしていくために、Heideggerの解釈学的現象学を用い、ロングインタビューの内容から移植体験者の固有の生をスピリチュアリティの概念と平行させて解釈を行い、記述していくことである。
本研究は、対象者の存在から臓器移植体験者のスピリチュアリティの体験世界を了解することであり、分析過程は研究者との共同作業でもある。その意味でインタビューに協力して下さった対象者を研究対象者ではなく研究参加者とよぶ。2名の研究参加者に対して、印象に残っている出来事や体験について話していただくことからDepth interviewを進めていった。インタビューの回数は一人1〜2回であり、1回のインタビュー時間は約60〜120分であった。今後は、図と地の関連の中で意味がより明確になるようにさらなるデータを蓄積した上で、個々のデータを丁寧に分析して行く予定である。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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