2002 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な「くらし」像の構築―家政教育の再生をめざして―
Project/Area Number |
14658024
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
小澤 紀美子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40114813)
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Keywords | 持続可能な開発 / 持続可能性 / スコッツテイル会議 / 家政教育 / テサロニキ宣言 / 環境教育 / 生活の質 |
Research Abstract |
研究概要をまとめると以下のようになる。 1987年の「環境と開発に関する世界委員会」によって提言された「持続可能な開発(発展)」やその後、展開されてきている「持続可能性」をめぐる概念を、自然の条件の重視、世代間の公平性、人権・平和・価値などの高次の観点から(森田ら、1992年)整理し、持続可能な社会や「くらし」を考察してきた。 さらに次のような作業、分析を通して、家政教育の枠組へ再構築への考察を続けている。 (1)米国家政学会におけるレイクプラシッド会議(1899-1908年)以降の家政教育概念の変遷をたどり、特に、1993年開催された全米スコッツテイル会議で提示された家政学のガイドラインのための11のモデルと資料等について、家政学会原論部会の所属して、それらの言説をめぐる議論に参加し、生活・家庭生活の再概念化の動向を踏まえ、家政教育のパースペクティブへの視座を得た。 (2)米国バーモント州にあるInstitution for Sustainability CommunitiesやCenter for Sustainable Future発行の文献等を解読した。 (3)英国におけるBetter Quality of Life, Sustainable Development Education Panel関連の文献を解読した。 (4)中国を訪問し、北京師範大学環境教育センターおよび日中友好環境保全センターにおける取組みを調査し、人口問題と持続可能性について討議し、公正性、公平性についての視座を得てきた。 (5)西宮市、奈良市を訪問し、地域における取組みやNPOによる実践活動の実態調査を行った。 以上の成果を全体的に考察し、さらに1997年の「環境と社会に関する国際会議」で宣言された「テサロニキ宣言」の「環境と持続可能性のための教育」の観点から環境教育への考察を進め、論文としてとりまとめている。
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Research Products
(1 results)