2004 Fiscal Year Annual Research Report
中学校の理系教科における横断的な新学習単元『モデリング』の構築と実践
Project/Area Number |
14658043
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
鈴木 次雄 信州大学, 教育学部, 助教授 (90020627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊原 保志 信州大学, 教育学部, 助教授 (90273060)
宮崎 樹夫 信州大学, 教育学部, 助教授 (10261760)
森山 潤 兵庫教育大学, 助教授 (40303482)
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Keywords | 中学校 / 理系教科 / モデリング |
Research Abstract |
本研究の目的は次の通りである。 中学校教育において,理系教科(数学科・理科・技術科)を横断する,新しい学習単元『モデリング』を構築・実践し,既存教科の教授・学習への効果・弊害などを特定する。 この目的を達成するために,平成16年度には,次の2点を実施した。 1.理系教科のカリキュラム統合における目的「モデリングの認識論的相補性の理解」の必要性 2.学習単元『モデリング』の教材開発 「1.理系教科のカリキュラム統合における目的「モデリングの認識論的相補性の理解」の必要性」の成果は次のとおりである。 モデリングに関する中学校理系教科の関係を知識・技能と認識論レベルで考察した。その結果,モデリングに関するカリキュラムの局所的な統合において,モデリングの様々な方向付けの可能性が共存し,子どもが,その目的や意図に応じて適切な処遇を選択する機会が保証されるために,異質なモデリング概念の生産的・発展的な関係に着目し,モデリングの認識論的相補性の理解をカリキュラムの目的として設定する必要があることがわかった。 「2.学習単元『モデリング』の教材開発」の成果は次のとおりである。 目的「モデリングの認識論的相補性の理解」を達成するために,数学科・理科・技術科のモデリングの特性がいかされるような複数の素材を見いだした。特に,炊飯と沸点と標高の関係に着目し,3者の関係を一次関数として近似できることに基づき,教材「キャンプ場でも,おいしいご飯を炊こう!」を開発した。なお,この教材開発過程で,家庭科との連携によってモデリングの認識論的相補性が一層カリキュラムに顕在化し得ることが明らかになった。
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Research Products
(2 results)