2002 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの遊びと環境学習を目的とした公園計画に関する生態学及び心理学的研究
Project/Area Number |
14658070
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊東 啓太郎 九州工業大学, 工学部, 講師 (10315161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 勝紀 九州工業大学, 工学部, 講師 (80091388)
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Keywords | 環境計画 / 公園計画 / 子ども / 環境学習 / 生態学 / 心理学 / ビオトープ / 環境教育 |
Research Abstract |
平成14年度は、研究計画に従い、子どもと教師が遊びと環境学習を目的とした身近な環境づくりを行っていくために、計画のためのワークショップ(以下WS)を行いながら研究を進めた。 計画段階のWSは、2002年6月13日から2002年10月9日にわたって、8回にわたって開催された。WS参加者は、壱岐南小学校4年生78人、担任教諭3人であった。第1回目(計画初期段階)は、小学校の周りの公園等身近な環境を知るために、身の回りの環境調査と子どもたちの考える「理想の公園」の模型づくりを行った。 第2回目〜4回目(計画中期段階)は、生態系についての基礎的な知識を提供し、考える機会を与えるために、食物連鎖ゲームや校庭の植物や昆虫についての調査を行った。中期段階では、生態系の基礎的な知識なしにビオトープの計画に入るのではなく、基礎的な知識を提供する事によって、計画段階での幅広いアイデアを子どもたちに出してもらうための布石とした。 第5回〜8回目(計画後期段階)は、前段階までの知識を踏まえて、以下のような経緯で基本設計案を作成した。1)それぞれの子どもたちのビオトープのイメージを絵とそれに対する説明文をプレゼンテーションしてもらうことで表現してもらい、2)計画を行う場所を、光環境、土壌環境、水環境、人の行動の4つの視点から議論し決定、3)ビオトープの具体案をそれぞれ提示、4)場所毎の具体案を出し合って、1/100の図面を作成し、さらに1/100模型を作成した。ビオトープの内容は、水辺のビオトープ、森のビオトープ、草のビオトープ、日陰のビオトープ、田圃のビオトープ、湿地のビオトープを敷地内に配置することとなった。 平成15年度には、施工が進んでいるビオトープを活用するためのワークショップを行っていくと同時にドイツと英国の事例を収集し、比較研究を行っていく予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 伊東啓太郎, 久保一世, 津田佐知子, 藤原勝紀, J.F.Benson: "公園計画プロセスへの住民参加に関する研究-模型製作を通した子どもの描く公園イメージの把握-"土木計画学研究・講演集. No.26. 325 (2002)
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[Publications] ITO, K., YOSHIDA, S., FUJIWARA, K., BENSON, J., IKEDA, T., TSUDA, S., NEMOTO, S.: "A study about forest park planning for children's play and ecological education"Proceedings of the VIII INTECOL International Congress of Ecology. No.8. 93-94 (2002)