2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14658148
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
冨安 博 信州大学, 工学部, 教授 (50016854)
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Keywords | 超臨界流体 / 放射性廃棄物 / プラスチック / 難燃性物質 / 低レベル放射性物質 / ウラン / 鉄、コバルト / 有機廃液 |
Research Abstract |
放射性廃棄物には、再処理工程から発生する高レベルおよび様々な中、低レベル廃棄物、燃料製造工程等で発生するウランを主成分とするとする廃棄物、原子力発電所の冷却水から発生するCo, Fe等の放射性核種を含む低レベル廃棄物がある。超臨界流体を利用する廃棄物処理法は、二次廃棄物の発生を防ぐことができることから、廃棄物の減容化とうい観点で、極めて優れた方法と言える。本研究は、超臨界流体を利用して、様々な放射性廃棄物の処理方法を開発することを目的とする。 超臨界流体を用いた水中、あるいは有機溶媒中、に含まれるウランの回収 燃料製造工程では、低濃度のウランを含む水溶液あるいは非水溶液が、廃棄物として貯蔵されている。これらの溶液から、ウランを回収するには、超臨界流体法が最善である。最善の意味は、これ以上に安価で、簡単、しかも効率の良い方法はないと言う意味である。平成14年度の研究では、溶液(エタノール溶液)を超臨界状態にするだけで、ウランを酸化物UO_2として高収率で回収することができた。次年度はこの方法をフロー型超臨界反応容器を利用して、連続処理するための研究を行う。 超臨界水を用いた低レベル放射性廃棄物の処理 原子力発電所では、冷却水の処理の際に、放射性のCo, Fe等を含む低レベル放射性廃棄物が多量に発生する。それらは、布やプラスチックであるが、普通の廃棄物のように焼却処分は許されない。代表者等は、先の研究において、一般廃棄物(プラスチックや樹脂)を超臨界水中で完全に分解処理する方法を開発した。平成14年度は、上記の方法を実際に原子力発電所で使用されている難燃性プラスチックを処理することを試みた。実験の結果、難燃性プラスチックも、一般廃棄物と同様に、完全に分解することが分かった。次年度以降は、廃棄物中に含まれる放射性物質の除去について研究していく。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] W.Sugiyama, H.Tomiyasu 他: "An extreme disposition method for low level radioactive wastes using supercritical water"Super Green 2002; International Symposium on Supercritical Fluid Technology for Energy and Environmental Applications, Swan, Korea. (2002)