2002 Fiscal Year Annual Research Report
環境評価の自動化に用いる野生動物の自動カウント・追跡システムの研究
Project/Area Number |
14658153
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
三田 長久 熊本大学, 工学部, 教授 (60284733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福迫 武 熊本大学, 工学部, 助手 (90295121)
佐々木 守 広島大学, 先端物質科学研究科, 助教授 (70235274)
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Keywords | 野鳥飛行軌跡 / 差動積分器 / 正帰還発振器 / 偏波可変アンテナ / パッチアンテナ / 到来方向推定 / 仮想アレーアンテナ |
Research Abstract |
1.ビデオカメラにより撮影した画像を2値化し、フレーム間差分を積算した画像を細線化することにより野鳥の飛行軌跡を得た。この軌跡に直線を当てはめ、その傾きの頻度分布を求めることにより飛行軌跡を3種類に分類する方法を確立した。別途検討を進めている色彩で分類する手法と組み合わせることにより鳥種を識別する精度を向上することができる。今後は鳥の種類ごとに個体数をカウントする方法の開発に応用する。 2.シリコン基板を用いたCMOSトランジスタにより電流モード型差動積分器を構成し、これを組み合わせて2.4GHz帯で動作できる可変利得の正帰還発振回路を設計することができた。この回路は狭帯域のバンドパスフィルタや超再生検波回路に応用することができる。また、電流モードのため、低電圧で作動可能であり、チップ面積も小さくすることができる。マイクロ波帯での外付け素子の無いワンチップ受信器の実現に道を開いた。 3.パッチアンテナの給電回路を2分岐し、それらの先端に極性を互いに逆にしたPINダイオードを取り付け、給電回路の直流バイアス電圧の正負を切り替えることで偏波を切り替えることができるアンテナを実現した。良好な放射パターンと交差偏波特性が得られた。今後は上記の受信回路との組み合わせを検討する。 4.モノポールアンテナ、アンプ、ミキサー、局部発振器、ディジタルオシロスコープを組み合わせて、電波の到来方向を推定できるシステムを試作した。3〜4チャンネルのアレーを回転することにより円形アレーやL型アレーを仮想的に実現する方法を考案し、アルゴリズムも確立した。これを用いて野鳥に装着した発振器の電波を受信し、位置を推定するシステムを開発する。
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Research Products
(1 results)