2003 Fiscal Year Annual Research Report
カルモデュリンの情報伝達モード切り替えスイッチ仮説の検証
Project/Area Number |
14658202
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大矢 禎一 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 浩行 理化学研究所, フロンティア研究システム, 研究員
木村 英紀 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (10029514)
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Keywords | カルモデュリン / カルシウム / シグナル伝達 / 分子認識 |
Research Abstract |
細胞は環境の要求に応じて多くの細胞機能を適切に制御する必要があり、そのメカニズムの解明は分子生物学の最も重要なテーマの一つである。各細胞機能を一つのシステムとみなせば、この問題はシステム制御の問題として捉えることができる。カルモデュリンはCa2+情報伝達系で重要な役割を持つCa2+結合タンパク質であり、Ca2+と結合することで多種のターゲットタンパク質と結合し、その活性を調節する。多くのターゲットのカルモデュリン結合部位の間にはアミノ酸の一次配列上の相同性がなく、カルモデュリンによる多種のターゲットの認識機構には大きな関心が寄せられている。そこで我々は、カルモデュリンのCa2+存在下、非存在下における多種のターゲットとの結合スペクトラムをin vitroおよびin vivoで測定し、分子遺伝学的手法を用いて、両結合スペクトラムの差の生理的意義を調べることでカルモデュリンの情報伝連モード切り替えスイッチ仮説の検証を目指した。10縁上のカルモデュリンのターゲットについてゲルオーバーレイ法、免疫沈降法を用いて解析した結果、一部情報伝達モード切り替えスイッチ仮説を支持するデータが得られた。ICATを用いた定量的な質量分析については、今後の課題として残されている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Okano, H., Ohya, Y.: "Binding of calmodulin to Nuflp is required for karyogamy in Saccharomyces cerevisiae."Mol.Gen.Genomic.. 269. 649-657 (2003)
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[Publications] Okano, H., Ohya, Y.: "A novel mechanism of intragenic complementation between Phe to Ala calmodulin mutations."J.Biochem.. (in press). (2004)