2003 Fiscal Year Annual Research Report
アンチセンス転写で形質発現に破綻をきたすダブルジーントラップマウスの開発
Project/Area Number |
14658271
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
桑野 良三 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (20111734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 哲典 新潟大学, 脳研究所, 助手 (60323995)
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Keywords | ジーントラップ / ES細胞 / アンチセンス |
Research Abstract |
[ジーントラップ系統マウスGT3-11の再作出] 既報のジーントラップ系統マウスGT3-11(Zoolog Sci.,1996,13:277-283)の生殖系列キメラマウスを複数匹得るために、GT3-11 ES細胞(129系統マウス由来)を用いて再作出を試みした。この系統ではジーントラップベクター(GTV)挿入部位において、その上流に位置するEif4al遺伝子と下流に位置するFxr2h遺伝子から、収束性の転写(センス-アンチセンス転写)が認められている(Gene,1999,237:53-60;第25回日本分子生物学会,プログラム・講演要旨集,P679,2002)。従って、この系統マウスは本研究プロジェクトのモデルマウスと位置付けることができると考えられ、再作出により上記収束性転写の再現性が確認できると思われる。 その結果、GT3-11ES細胞を注入した118個の胚盤胞をICR (CRJ Inc.)偽妊娠マウスに移植し、28匹のキメラマウス(♂:♀:21:7)を得た。C57BL/6J (CRJ Inc.)と交配し、生殖系列キメラマウスと確認されたものは8匹(♂:♀=7:1)であった。そのうち高率な生殖系列キメラマウス4匹.(全て♂)をC57BL/6J♀と交配し、得られた胎児を用いて以下の実験を遂行し、今現在解析を進めている。 1)RT-PCR法 2)ノーザン法 3)X-ga1染色 4)胎齢13.5日胚由来初代線維芽細胞を用いたネオマイシン耐性実験
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