2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14658287
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩田 博夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30160120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 功一 京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (50283875)
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Keywords | 3次元スカホールド / セルロース / アミロース / ハイドロキシアパタイト / アガロース / ヒト臍帯血 |
Research Abstract |
3次元スカホールド作製用素材の検討 3次元スカホールド内で細胞培養を行いその後スカホールドを分解して細胞を改修することを考えている。本年はセルロースとアミロースを検討した。フィブロネクチン固定化セルロース表面上への細胞接着、さらにその増殖が行え、また、セルロースによる基材の分解で細胞は効率よく回収できるものの、セルロースの微結晶が残る問題があった。現在、結晶性でなく酵素分解も早いカルボキシルメチルセルロースを2官能性エポキシ化合物で架橋した基材の検討を進めている。アミロースは効率よくアミラーゼで分解されるものの、培養液に添加する牛胎児血清中のアミラーゼにより分解がすすむため、アミロース製のスカホールドは無血清培地でしか用いることが出来なかった。骨髄に似た3次元スカホールドを作るため、アガロースを用いたハイドロキシアパタイトとの3次元成型法を開発した。この方法は、任意の形状の型にハイドロキシアパタイトのアガロース溶液のスラリーを注入した後冷却することで成形し、この成形品を高温で焼結することでハイドロキシアパタイトのみからなる任意の形状の多孔質3次元スカホールドを作製出来る方法である。 ヒト臍帯血を用いた研究 ヒト臍帯血細胞の培養実験を従来から行っている東海大の堀田研究室へ研究者を4ヶ月派遣し、培養技術と評価技術の取得を行わせた。従来から行われてきた培養法と本研究で行う3次元スカホールド内培養の比較検討研究を開始したところである。
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