2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14702058
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
坂口 清敏 東北大学, 大学院・工学研究科, 講師 (50261590)
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Keywords | 深部地圧計測 / 円錐孔底ひずみ法 |
Research Abstract |
あらゆる地下環境に適用可能な,高精度迅速地圧測定法の開発を目的として,新しい円錐孔底ひずみ測定技術の開発を行った.今年度の研究成果を以下にまとめる. 1)ストレインセルの構造基盤となる材料(金属部分,塩化ビニール部分,エポキシ樹脂部分)の再検討を行い,より感度の良いストレインセルを開発した。 2)ボーリングに伴う繰り粉の排出のための窒素ガス噴射装置の改良を行い,最適な噴射圧,噴射量,噴射時間の設定が可能なバルブ装置を開発した. 3)すでに設計の完了しているデータロガーの仕様を再検討し,17チャンネル(ひずみ16チャンネル,温度1チャンネル)を有し,連続10時間測定可能な,断熱・防水・防圧型の小型多チャンネルデータロガーを開発した. 4)ストレインセル貼付装置の改良を行なった.特に,貼付装置と測定機部(小型データロガー+ストレインセル部)を自動的に切り離す分離機構を考案し,分離部を開発した. 5)アクリルパイプおよびアクリルブロックで構成される可視化ボアホール模擬装置(現有)を利用して,ガス噴出機構,および分離機構の検証を行い,改良した水中貼付装置の実用性を検討した. 6)1辺300mmの立方体試験片に上記模擬ボアホール装置を装着し,清水中および泥水中における貼付実験を行い,ストレインセルが確実に孔底に貼付できることを確認した.また,ストレインセルの貼付された当該試験片に現有の3軸試験装置で3軸圧縮応力を作用させ,ストレインセルの感度校正試験を行い,実用性を確認した.
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Research Products
(1 results)