2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14710049
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
金沢 創 淑徳大学, 社会学部, 講師 (80337691)
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Keywords | 知覚 / 運動 / コミュニケーション |
Research Abstract |
本年度は主に、1)運動視の基礎となるoptic flowの知覚研究、2)コミュニケーション論に関する本の出版、の2つの仕事を行った。運動視の研究については、実験環境の構築、実験の実施、データ収集、およびそのデータの学会発表などを行った。VSGを用いた心理物理実験の実験室のセットアップ、実験プログラムの整備を行い、拡大、縮小、および平行運動のoptic flowパターンを用いて、運動視のより基礎的なシステムに関する実験を実施した。具体的には、拡大運動と縮小運動の透明視条件を、回転や平行運動での透明視条件と比較し、その放射運動の特殊性を明らかにした。さらに、このテーマを発達的に明らかにするために、乳児を被験者とする運動視の知覚実験を行った。その結果、1)拡大パターンは縮小や回転と異なる発達過程をたどること、2)運動透明視は、4ヶ月の乳児から見えはじめること、などが明らかとなった。 また、コミュニケーション論の出版に関しては、一貫して行ってきたノンバーバル・コミュニケーションの研究と関連性理論の関係を整理した。そこでは、日常的で具体的な事例をあげながら、旧来のコミュニケーション論がもつ矛盾を指摘し、「誠実原理」に基づく新しいコミュニケーション論について解説し、新書として出版を行った。具体的には、日常会話におけるウソとホントの違いは何か、会話において意味が通じ合っているようにみえるときと見えないときはどう違うのか、誤解と理解の差は何か、などの日常的なテーマを、伝達意図や情報意図などの概念を用い、一般書の形で解説を行った。
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Research Products
(2 results)