2002 Fiscal Year Annual Research Report
行動遺伝学の手法を援用したパーソナリティ理論と測定法の構築に関する研究
Project/Area Number |
14710096
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
木島 伸彦 慶應義塾大学, 商学部, 助教授 (10317290)
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Keywords | パーソナリティ / 行動遺伝学 / 双生児住所録 |
Research Abstract |
本年度は、当初の研究実施計画どおり、双生児住所録の作成を行った。行動遺伝学の研究を行うためには、最初の研究対象となりうる双生児のデータを大量に確保しなければならず、そうした双生児の住所などのデータを得るためには、各地方自治体の役所窓口において、住民基本台帳から、(1)「生年月日」(1日違いも含む)と(2)「住所」が一致している個人を手作業にて検索し、双生児住所録を作成するのである。こうした一連の手作業が、行動遺伝学の研究においては、最も基本的かつ重要な作業である。 本年度に関しては、地理的条件、住民台帳閲覧費等の条件から、東京都の千代田区、足立区、品川区、葛飾区、荒川区、板橋区、練馬区、神奈川県の横浜市港北区を対象とした。このうち、荒川区、葛飾区、練馬区、横浜市港北区については、全住所録の閲覧を行うことができず、その一部を対象とするに留まった。 結果的に、それぞれの地方自治体において、上記条件に合う組は下記の通り抽出された。千代田区61組、足立区48組、品川区126組、葛飾区122組、荒川区306組、板橋区751組、練馬区358組、神奈川県横浜市港北区85組、計1857組が抽出された。上記条件に当てはまる者の中には、双生児ではなく、夫婦などの可能性もあるため、双生児かどうかの確認は、実際の質問紙調査において行うこととする。 来年度に関しては、本年度に全ての住所録からの抽出を行うことができなかった、荒川区、葛飾区、練馬区、横浜市港北区を優先し、さらに可能な範囲での住所録抽出の作業を行い、本研究において得られた双生児住所録を基に、質問紙調査を行う予定である。
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