2002 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の住宅改善サービス利用支援のためのシステムの構築に関する研究
Project/Area Number |
14710142
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
飛永 高秀 大妻女子大学, 人間関係学部, 助手 (00343468)
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Keywords | 介護保険 / 住宅改修 / 利用者主体 / 利用支援 / 在宅福祉サービス |
Research Abstract |
高齢者住宅改善サービス利用支援システムの構築のため、介護保険導入後の社会福祉サービスにおける住宅改善(住宅改修)の制度的動向と研究動向を整理し、研究枠組みの検討を行った。 平成12年4月からの介護保険の施行に伴い、そのサービスメニューの中に「住宅改修費の支給」が位置づけられた。改修金額、改修項目、内容等の限定はあるものの公的責任において個人資産としての住宅に公的資金を投入し、ナショナルミニマムを確保しようとする点では一定の評価はできる。 しかし、介護保険施行に伴い、各自治体独自の「住宅改造費助成制度」が介護保険における住宅改修費の支給額(20万円)に引きずられるかたちで、制度の縮小や廃止に追い込まれてきているという事実もある。また、サービス内容としても低下するということが危惧されているのも現状である。 介護保険制度施行2年を経過し、先行研究の動向を踏まえ、今後の研究展開における視点を検討した。先行研究等によって、現状の課題は以下の枠組みで捉えることができよう。 <制度政策に関する議論> (1)基礎自治体(保険者)としての認識性と主体性 (2)介護保険制度自体の見直し-措置から契約への移行 <マンパワーに関する議論> (1)介護支援専門員の専門性 (2)介護支援専門員の業務内容の明確化 (3)住宅改修関連職の力量 (4)蓄積された行政マンの経験と知識の活用 <住宅改修に関するシステムに関する議論> (1)ケアプランにおける住宅改修の位置づけ (2)住宅改修の支援プロセスの構築 以上の3つの議論枠組みにおいて、今後,実証的な調査研究を通して、住宅改善利用支援システムを検討していくこととする。
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Research Products
(1 results)