2002 Fiscal Year Annual Research Report
保育者の職業意識の発達とアイデンティティに関する研究
Project/Area Number |
14710205
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Research Institution | Okayama Prefectual University-Junior College |
Principal Investigator |
西山 修 岡山県立大学短期大学部, 健康福祉学科, 講師 (50310850)
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Keywords | 保育者 / 職業意識 / アイデンティティ / 養成 / 青年期後期 |
Research Abstract |
保育者養成あるいは初任期にあたる青年期後期は,アイデンティティ(自我同一性)獲得という発達上の大きな課題に直面する時期でもある。流動的かつ不安定な社会の中にあって子どもの養護・教育にあたるこれからの保育者には,専門的知識・技能の修得のみならず,「保育者自身の自我の成長・発達」,「人間的成長」を志向した養成・研修が不可欠と考える・このような観点から,1)志望学生及び現職者の職業意識とアィデンティティとの関連の検討:養成期から初任期にかけての「保育職業意識の発達」と「アイデンティティ形成」との関係を明らかにする・2)保育者のアイデンティティの変容を捉える具体的な方法の提案:評価・測定法を提案し,アイデンティティ変容に関連する心理的要因,その他諸要因との関係を明らかにすることを本研究の目的とした。さらにこれらを踏まえて,志望学生及び現職者のアイデンティティ形成・変容過程を検討し,包括的なモデルや養成のあり方を提案することを目指すものである。 本研究の目的に即して本年度は,調査を依頼している養成校を中心にデータを収集するとともに,関連文献の収集・整理を行った。具体的には,保育者志望学生らを中心に質問紙調査を実施し,保育職業意識,効力感,アイデンティティ地位,アイデンティティ形成状態の程度,自我態度等の基礎的データを収集し分析を進めた。また,質的検討をねらいとした面接調査,実習の観察・記録(録音・録画)を適宜試行した。さらに,アイデンティティの新しい側面を捉えるための具体的な測定法の検討を進めた。これらと並行して内外の関連文献の収集・整理を研究補助員の協力のもと進めるとともに,専門性の高い研究者,保育者から指導助言を受けることもできた。
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