2002 Fiscal Year Annual Research Report
将軍家と大名家における文書・記録・書籍の蓄積と管理に関する研究
Project/Area Number |
14710237
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
藤實 久美子 学習院大学, 史料館, 助手 (90337907)
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Keywords | 近世史 / 日本 / 文化史 / 史料学 / データベース |
Research Abstract |
1,徳川将軍家・幕府・大名家における文書・記録・書籍の蓄積・管理に関する、歴史学・国文学・図書館学の分野の著作などの調査を行い、適宜、購入した。 2,徳川幕府・大名家・公家の旧蔵資料のうち、すでに刊本として発行されている目録から、文書・記録・書籍の蓄積・管理に関わるデータを集めた。データソフトはマイクロソフト社のエクセル2000を使用した。その作業のなかで、多くの大名家では、領知判物・朱印および領知目録の管理に意をはらうとともに、幕府によって行われた領知判物・朱印・目録改めに関する先例を記録化して蓄積していたことが明らかになった。これは文書・記録の機能・管理・二次的機能を考えるときに重要な素材となることから、岡山池田家(早稲田大学図書館所蔵マイクロフィルム)・肥前大村家(長崎県大村市立史料館所蔵)・笠間牧家(茨城県立歴史館所蔵)において、関係資料の調査を行った。その成果の一部は論考にまとめた。 3,肥前大村家史料の調査では、試験的にデジタルカメラを使用した。調査資料のなかには、火災に遭い墨色が不鮮明なもの、襖の下張りに一度、転用されたため料紙が劣化したものなどがあったが、それらは画面の明るさなどを調整して撮影した。調査先で画面をすぐに確認できるのは、デジタルカメラの特性のひとつといえよう。またデータの互換性を考えて、CD-RWへの書き込みを行ったが、OS(WINDOWS XP)のサポート情報をこまめに確認しておかなかったため、多少、混乱した。来年度以降は、気を付けたい。
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Research Products
(2 results)