2003 Fiscal Year Annual Research Report
現代中国・台湾税制における南京・重慶国民政府期税制の意義
Project/Area Number |
14710252
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
富澤 芳亜 島根大学, 教育学部, 助教授 (90284009)
|
Keywords | 中国 / 歴史 / 財政 |
Research Abstract |
本年度も平成14年度に続いて、中国の上海市档案館を中心に、近代税制史料の収集にあたった。具体的には平成15年9月14日〜23日と平成15年12月27日〜平成16年1月10日の二度にわたって上海市档案館を訪問し、史料収集につとめた。この史料収集中のデータベース作成にあたり、本年度に購入したパーソナルコンピューターが大きな効果を挙げている。 また本年度は、本研究計画の二年目に当たるため国内外の学会に積極的に参加し、中問報告をおこなった。まず平成15年10月26日には、広島史学研究会東洋史部会において「1930年代の江蘇省における営業税の導入について」を報告した。次に平成15年11月14日には、湘南国際村で開催されたワークショップに参加し、「綿糸統税政策」について報告した。これについては、研究発表の雑誌論文に掲載してある。また平成15年12月17日〜18日にかけて、香港歴史博物館、中国国家博物館などの主宰で開催された「近代中国留学生国際学術研討会」(於:香港歴史博物館)に参加し「30年代中国紡織学会與留日技術者」とのテーマで報告を行った。 研究成果の公開についても、昨年度に復旦大学で行った学会報告が公刊されるなど、研究計画どおりに着実な成果をあげつつある。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 富澤芳亜: "棉紗統税政策"1930-1940年代中国の政策過程 ワークショップ(2003.1.1.14-15、湘南国際村)報告書. 43-46,53-60 (2004)
-
[Publications] 富澤芳亜: "書評 森時彦著『中国近代綿業史の研究』"史学雑誌. 第113編第1号. 85-91 (2004)
-
[Publications] 復旦大学歴史系, 上海市档案館編, 呉景平, 馬長林主編: "上海金融的現代化與国際化(富澤執筆箇所は475〜478頁)"上海古籍出版社. 629 (2003)