2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14710283
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Research Institution | Kashihara Archaeological Institute , Nara prefecture |
Principal Investigator |
光石 鳴巳 奈良県立橿原考古学研究所, 調査第二課, 主任研究員 (70263548)
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Keywords | 縄文時代草創期 / 矢柄研磨器 / 有溝砥石 / 上黒岩遺跡 / 細石刃文化 / 湧別技法 / 有茎尖頭器 |
Research Abstract |
今年度は、草創期の前段階である細石刃石器群について、草創期資料との関連を視野に入れつつ、観察、検討をおこなうことに力を入れた。実見資料は、宮ノ前遺跡(岐阜県宮川村)、杉谷遺跡、正源寺遺跡(島根県玉湯町)ほかである。これについては、シンポジウム「日本の細石刃文化」(10月18・19日開催、長野県御代田町)ならびにシンポジウム「中・四国地方旧石器文化の地域性と集団関係」(11月29・30日開催、愛媛県松山市)において口頭発表した。前者については論文の体裁で公表済みであり、後者についても執筆を進め、現時点で印刷中である。 前年度におこなった愛媛県上黒岩岩陰遺跡出土遺物の資料化作業は、若干の補足を加え、近日の公開をめざして作業を継続中である。 縄文草創期遺跡、ならびに遺物出土地点のデータベース作成については、おもに中・四国地方を対象とする作業を進めたが、地名表の整備が途上である。なお、現状で把握した有茎尖頭器出土地点と出土点数は、福井県8ヵ所34点、愛知県65ヵ所114点、岐阜県137ヵ所283点、三重県82ヵ所135点、滋賀県22ヵ所23点、京都府27ヵ所31点、奈良県34ヵ所53点、大阪府99ヵ所169点、兵庫県68ヵ所81点、鳥取県22ヵ所24点、島根県8ヵ所10点、岡山県19ヵ所22点、広島県19ヵ所20点、山口県2ヵ所2点、香川県15ヵ所20点、愛媛県22ヵ所32点、徳島県13カ所15点、高知県5ヵ所11点で、総計は19府県で、678ヵ所1091点となる。
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Research Products
(2 results)