2002 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータコーパスを利用した英語発達史の計量的研究
Project/Area Number |
14710344
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
家入 葉子 京都大学, 文学研究科, 助教授 (20264830)
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Keywords | 歴史言語学 / 計量言語学 / 中英語 / 写本 / 統語論 |
Research Abstract |
Helsinki CorpusやThe Bible in English on CD-ROMなどの市販のコーパスを利用するとともに、独自に作成した電子テキストも使いながら、中英語から初期近代英語にかけての否定構文、およびその関連領域の調査研究を行った。否定構文の発達については、従来のneV→neVnot→Vnot→notVという発達の流れを再検討した。この研究結果は2003年5月に開催される日本英文学会のシンポジウムで発表の予定である。また、否定の関連領域については、非断定形のanyの発達を方言や文体の立場から検討し、多重否定の衰退との関連を分析した。その結果、多重否定の衰退はこれまで言われていたよりも緩やかな形でanyの発達につながっていることが明らかになった。また否定的なニュアンスを含んだforbidやprohibitなどの語彙の構文に関する研究も行った。Forbidについては、2002年の8月にグラスゴーで開催されたThe 12th International Conference on English Historical Linguisticsで発表し、prohibitについては『英語史研究会会報』にその結果を報告した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 家入葉子(単著): "Prohibitに関わる構文の歴史的発達について-History of the English Verb to prohibit-"英語史研究会会報. 8. 1-4 (2002)
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[Publications] 家口美智子, 家入葉子, 岡部浩子(共著): "Do Men Talk More than Women in Academic Situations? : An Analysis of the Corpus of Spoken Professional American-English"摂南大学国際言語文化部 摂大人文科学. 10. 95-108 (2002)
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[Publications] 家入葉子(単著): "Manfred Gorlach, Eighteenth-Century English"言語研究. 122. 201-207 (2002)
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[Publications] 家入葉子, M.Connolly(共編): "And gladly wolde he lerne and gladly teche : Essays on Mdeieval English Presented to Professor Matsuji Tajima on his Sixtieth Birthday"開文社. 270 (2002)