2002 Fiscal Year Annual Research Report
ブッシュ・クリントン両政権期における米国政府の台湾政策
Project/Area Number |
14720082
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
伊藤 剛 明治大学, 政治経済学部, 助教授 (10308059)
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Keywords | 米中関係 / 米台関係 / 中台関係(台湾問題) / ブッシュ政権 / クリントン政権 / 日米中関係 / 安全保障 / 民主化 |
Research Abstract |
本年は、これまでの研究を踏まえた著書・論文の執筆・出版を前半に、海外における学会発表や研究課題に関する調査を後半に行った。 前者に関しては、本年度春に集中的に作業を行い、最終的に秋に『同盟の認識と現実』を出版することができた。また、同著の英文版Alliance in Anxietyを夏に改訂して索引作成後、本年度3月にRoutledge社から出版できたことは幸いであった。次に後者に関しては、夏にアメリカ政治学会、2月にオーストラリア・ブリスベンで開催されたGriffith Universityでの日本政治外交に関する会議で研究成果の発表を行った。また、3月に財団法人交流協会の推薦で台湾を1週間ほど訪れる機会を得て、交流協会台湾事務所、海峡交流基金、大陸委員会、中央研究院等を訪問し、「台湾問題」に関する意見交換を行うことができた。その間、世界平和研究所や内閣府関連の民主主義研究会において本研究課題に関する論文を執筆することができた。また、本研究課題と関連して、来年度には中央研究院にて訪問研究員として一定期間滞在することに関する約束を取り付けることができた。 総じて本年度の研究は、研究課題の基本的事項に関して調査を行いながら、幾つかの論文を執筆できたものであった。次年度は基本的事項から一歩出て、「中台問題」に対するアメリカの政策に関して検証を試みる予定である。とくに、2004年3月の台湾総統選挙がアメリカの東アジア外交に与える影響に関して、台湾での現地調査をも行いながら論文を書いてみたいと考えている。台湾の選挙分析とは異なり、本研究課題はその国際政治的意義を探るものである。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 伊藤 剛: "『中台問題』と日米関係-軍事的対応と非軍事的対応"平成14年度民主主義研究会『アジア太平洋安全保障の展開』. 33-42 (2003)
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[Publications] 伊藤 剛: "冷戦終結以降における米中関係と米中台関係-アメリカ外交にとっての『民主化』と『安保』"平成14年度産業研究所委託研究『中国政治経済情勢の中長期展望と我が国の対応に関する調査研究』世界平和研究所. 65-81 (2003)
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[Publications] 伊藤 剛: "冷戦後北東アジアの地域協力と日米関係"政経論叢. 71巻5・6号. 167-188 (2003)
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[Publications] Go Ito: "Redefining Japan's Security Roles : Japan's Response to the September 11 Terrorism"Journal of East Asian Studies. Vol.2,No.1. 285-305 (2002)
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[Publications] 伊藤 剛: "同盟の認識と現実-デタント期の日米中トライアングル"有信堂. 256 (2002)
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[Publications] Go Ito: "Alliance in Anxiety : Detente and the Sino-American-Japanese Triangle"Routledge (New York and London). 180 (2003)