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2002 Fiscal Year Annual Research Report

量子補正を含めた超対称統一理論の現象論

Research Project

Project/Area Number 14740144
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

山田 洋一  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00281965)

Keywords超対称性 / 量子補正 / くりこみ / ゲージ依存性 / B中間子 / ヒッグス粒子
Research Abstract

今年度は、超対称標準模型に含まれる未知粒子の相互作用への量子補正に関する研究を行い、以下の結果を得た。これらの結果は雑誌および口頭で発表された。
1.超対称標準模型は多くの未知のスカラー粒子の存在を予言する。それらの粒子は互いに混合しあうが、それらの混合角は量子補正を受ける。考えているスカラー粒子のself energyを用いて混合角をくりこむ手法がいくつか提案されているが、これらの手法は、self energyのゲージ依存性からくる困難を持っている。標準模型のボソン場のself energyについては、pinch techniqueという操作を用いて、ゲージ依存性を系統的に除去できることが知られている。私は、超対称模型のスカラー場のself energyのゲージ依存性を、pinch techniqueの新たな問題点についても考察した。
2.B中間子が、チャーム数を持たないハドロンと光子に崩壊する反応は、標準模型では量子補正を通じてのみ起こるため、未知の物理からの寄与に敏感である。超対称標準模型では、荷電ヒッグス粒子を含む1ループグラフの効果が一般には大きくなり、この崩壊の分岐比の測定結果から、荷電ヒッグス粒子の質量に対して厳しい条件がつく。しかし近年、2ループグラフの寄与が1ループと同様の大きさになり、その結果、荷電ヒッグス粒子の質量への条件が大きく変更される場合があることが指摘された。私は、この2ループグラフのうち、従来の近似では考えられていなかった部分の寄与を計算し、その振る舞いを議論した。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] J.R.Espinosa, Y.Yamada: "Scale-and gauge-independent mixing angles for scalar particles"Physical Review D. 67. 036003 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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