2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14740150
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 俊行 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50281960)
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Keywords | 中性K中間子 / ストレンジネス / 電磁相互作用 |
Research Abstract |
平成13年度末に2日間取得した予備データを解析し、炭素標的から100個程度の中性K中間子を観測し、検出器系はおおむね正しく動いていることを確認した。さらにこのデータをもとに収量計算を行い、東北大学核理研に重陽子標的の実験課題の提案を行い、採択された。また、このデータをもとに2002年10月に大坂で開催された国際会議(PANIC02)で、中性K中間子スペクトロメータの性能・本研究の目的/今後の予定などを口頭発表をおこなった。 本実験にむけて、予備データの解析で明らかになった間題点について、以下のような改善をおこなった。 1検出効率の低かった飛跡検出器の読み出し回路の改善。 2バックグラウンドトリガーとなる電子陽電子対を除く検出器の設置。 3データ収集効率向上のためのデータ収集系の改善。 さらに、解析上重要となる光子ビームのエネルギーの較正実験を行い、核理研標識化光子のエネルギーを決定した。炭素標的のデータ収集は、2003年2月より開始され、現在データ収集および解析中である。 一方、液体重陽子標的の開発が進められた。中性K中間子生成収量を最大化するための標的形状の検討を行い、液化装置を製作した。現時点では、水素の液化を確認し、水素を使っての標散装置の耐久性や安全性の試験を行っている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] T.Takahashi et al.: "Photoproduction of Neutral Kaons on C in the Threshold Region"Nuclear Physics A(PANIC02 Proceeding). (2003)
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[Publications] T, Miyoshi et al.: "A Silicon strip detector used as a high rate focal plane sensor for electrons in a magnetic spectrometer"Nuclear Instruments and Measurements A. 496. 71 (2003)
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[Publications] R.J.Peterson et al.: "Mesonic y scaling"Physical Review C. 65. 054601 (2002)