2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14740195
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
小林 伸彦 独立行政法人産業技術総合研究所, ナノテクノロジー研究部門, 研究員 (10311341)
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Keywords | 分子 / 電気伝導 / 第一原理計算 |
Research Abstract |
ベンゼン及びアルカンの電気伝導度を第一原理計算を用いて計算し、電極と分子の接合の影響について解析した。単分子の電気伝導特性は、分子の電子状態とともにその電極との接合に強く影響される。通常、金電極を用いた有機分子の電気伝導の実験は、分子と電極の接合原子として硫黄が用いられている。我々は、その接合原子として硫黄の他にセレン、テルルを用いてアルカンの電気伝導の理論計算を行い、接合原子種による伝導特性の違いを明らかにした。そこで、テルルの接合においてコンダクタンスが小さくなることを示し、最近の関連実験の理論的解釈を与えた。また、金電極間のベンゼンチオールの電気伝導度を計算し、ベンゼンの金電極の吸着サイトに対する電気伝導度の変化を明らかにした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T.Nakamura, S.Yasuda, T.Miyamae, H.Nozoye, N.Kobayashi, H.Konkoh, I.Nakai, T.Ohta, D.Yoshimura, M.Matsumoto: "Effective Insulating Properties of Autooxidized Monolayers Using Organic Ditellurides"Journal of American Chemical Society. 124. 12642 (2002)
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[Publications] J.Nara, H.Kino, N.Kobayashi, M.Tsukada, T.Ohno: "Theoretical Investigation of Contact Effects in Conductance of Single Organic Molecule"Thin Sold Films. (印刷中).