2002 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯性樹木の種子における保湿性とその実生定着に対する影響に関する研究
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14740426
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Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
山田 俊弘 熊本県立大学, 環境共生学部, 講師 (50316189)
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Keywords | フネミノキ / アオギリ科 / 種子 / 実生定着 / 熱帯雨林 / 栄養分析 / 化学組成 / ランビル国立公園 |
Research Abstract |
本年度は研究対象種、フネミノキが多く生息するマレーシア国サラワク州ランビル国立公園を訪れ、フネミノキを含めたアオギリ科植物の生態に関する研究、およびフネミノキの種子の収集を行った。 研究計画書で予想したとおり、本年度9月から10月にかけて、小規模ながらマレーシア国の各地でフネミノキの結実が観察された。本来ならばこの時期に野外調査を行い、フネミノキの種子を採集すべきであった。しかし、不幸なことにこの時期に私は熱帯熱マラリアに侵され入院・通院を余儀なくされ、マレーシア国に向かうことが出来なかったこのため今年度は3月に野外調査を行った。この時期にはフネミノキの結実は終わり、種子の採集は出来なかった。しかし、3月に行った野外調査ではマレーシア国の研究者により集められたフネミノキ種子を入手することに成功した。現在はこのフネミノキ種子の化学成分、栄養成分の解析準備中である。この結果は来年度末までに提出することが可能であろう。 現地の熟練された研究者によれば、来年度もフネミノキが結実する可能性がある。来年度は、生きたフネミノキの種を入手し、実生定着実験を行いたい。
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