2004 Fiscal Year Annual Research Report
分散協調ネットワークエージェントによる設計・生産のプロジェクト管理
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14750099
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
泉井 一浩 京都大学, 工学研究科, 助手 (90314228)
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Keywords | 生産システム / コラボレーション環境 / 手組み生産ライン / 協調設計 / ラピッドモデリング / ラピッドアナリシス / 多目的最適化 / プロジェクトマネジメント |
Research Abstract |
別々の専門領域を持った多人数の設計者が製品を開発する際には,お互いの設計者が持つ知識を効果的につなぎ合わせ,一つの整合性のあるシステムを構築しなければならない.しかし,設計者の持つ知識の専門性が深まり,かつより多くの知識を必要とするような,大規模な製品を構築していく際には,設計作業同士の連携が不十分となり思わぬ設計の見落とし・ミスの防止が行いきれていないのが現状である.そこで,個々の設計者の知識をエージェントにより管理し,それらの個々の設計者に分散している知識情報を情報ネットワークにより結び付け,一元的な情報管理システムとして融合する新しい統合的設計環境を構築する必要がある. 今年度の研究では,生産システム設計における協調設計に着目し,そのコラボレーション環境の開発を行った.生産システム設計では,行程設計者,製造機械設計者,部品設計者など,多くの開発担当者がおり,また生産システム自体に非常に多くの評価項目があるため,有効な分散協調環境の確立が必須である.ここでは,その基礎的研究として,設計者が各々別個に設計モデルを操作しながら,一つの生産システムを設計するシステムの構築を行った.ブロックを用いたポインタにより生産システムモデルを構築し,それをExcelをベースとしたVBA環境による評価システムと組み合わせ,迅速なモデル構築と評価システムを構築することができた.参加者が参加しながらモデル構築から評価までを行うことができるため,コラボレーションがより円滑に進むことが確認できた.
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[Journal Article] ラピッドアナリシス手法を用いた生産ライン設計(柔軟性の考慮と意思決定環境の構築)2004
Author(s)
小西慶典, 吉田聡, 泉井一浩, 吉村允孝, 西脇眞二, 稲, 森章, 野村文子, 光行恵司, 川口裕司, 稲垣亨
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Journal Title
日本機械学会2004年度年次大会講演論文集 7
Pages: 237-238
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