2002 Fiscal Year Annual Research Report
バーチャルサッカーにおける人間協調行動の観測と分析
Project/Area Number |
14750179
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
西野 順二 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (00281030)
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Keywords | 協調システム / 知的人間行動 / RoboCupサッカー |
Research Abstract |
平成14年度の研究計画に基づき、1)机上システムの構築、2)机上システムを用いた実験、3)携帯システムの構築を行なった。2003年8月に福岡で開催されたRoboCUP2002世界大会に参加し、関連研究に関する調査および、関係研究者との討論等を行なった。 1)机上システム作成については、LinuxおよびUNIX系システム上において、X Window Systemにより動作するユーザ接続システムを構築した。実験環境として、ノートパソコンを用いて中規模の可搬型にし、以下に示す環境において実地実験を行なった。 2)机上システム実験では、当研究施設での事前の動作評価実験ののち、2003年11月に名古屋工業大学で行なわれたRoboCUP秋キャンプにおいて、フイールド実験を行なった。本学とは異なる大学、研究機関で作成されているサッカーエージェントと、7試合を行なった、観測対象である人間プレイヤについては、実験上適切な統制を与えて行ない観測を実施したその観測結果および分析結果は、2つの報告として発表を行なった。ここでは、人間プレイヤの持つ、暗黙の協調知識(スキーム)、高度な対象モデリング能力、高速度な行動最適変化能力の三つの特性の存在を示した。 3)携帯システム作成については、PalmOSシステムをベースとして携帯端末システムを構築した。PDAを複数機種準備し、USBでの接続実験を行なった。直接指示インタフェースとして、タッチパッドタップによるシステムの実験を行なった。システムの構築と使用評価から、通信における幾つか実装上の課題と、インターフェースシステムにおける課題のいくつかを明らかにした。通信についてはUSB接続における11端末のマルチプレクサ実現の困難性、多重化による通信遅れの存在、ホスト側OSのUSB対応の問題による意図しない通信切断などの現象を確認した。インターフェースについてはリアルタイム環境下におけるタッチパッドとキー入力の統合に関する操作性の課題を確認した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 西野順二: "ロボカップ:シミュレーションリーグ"日本ファジィ学会誌. 14・6. 575-583 (2002)
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[Publications] 西野順二: "バーチャルサッカーの人間協調行動"第18回ファジィシステムシンポジウム講演論文集. 2002・1. 595-598 (2002)
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[Publications] 西野順二: "バーチャルサッカーにおける人間FWの特徴分析"情報処理学会ゲーム情報学研究報告2002-GI-9. 2003・35. 1-6 (2003)
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[Publications] 西野順二: "サッカーシミュレーションログデータの圧縮フォーマット"情報処理学会ゲーム情報学研究報告2002-GI-9. 2003・35. 7-12 (2003)