2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14750281
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
栗原 正純 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (90242346)
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Keywords | 複合距離 / バースト消失 / バースト誤り / 複合消失 / 複合誤り / 複合誤り制御 / 順序型復号器 / 順序型距離復号 |
Research Abstract |
本研究のねらいは,複合誤りを制御することによる効率の良い高信頼性の通信路符号化・復号化の基礎理論の構築にある.そのための切り口として,通信路で発生する雑音を数学的に説明可能な性質で分類し且つそれらを理論的に制御する概念を利用する.本年度は,我々が先に提案した雑音を制御する概念の一般化を行い,その上で具体的な符号のクラスに適用可能な復号法の開発を行った.従来,雑音として多種類の誤りが混在する場合,それらを定量的に扱い,制御可能な概念として複合距離という距離関数を利用してきた.距離を利用する理由は,復号原理として限界距離復号を利用できるからである.このため,通信路で発生する雑音に対応し且つ距離の公理を満たす距離関数を構築することが重要であると考えられていた.しかし,本年度の研究において,必ずしも厳密な意味での距離関数である必要はないことが分かった.それは,雑音の種類として,誤り以外に消失も扱えるようにするために複合距離を一般化することで得られた結果である.消失に関しても,ランダム消失とバースト消失に分類し,それらが混在する複合消失を扱う.一般に,先の研究において用いてきた複合距離を直接に消失も含む雑音の制御に適用することはできない.そこで,複合距離の距離関数を一般化し,複合消失も同時に扱うことが可能な関数を導入した.この関数は厳密には距離の公理を満たさないが,限界距離復号において本質的に必要とする性質を満足することを明らかにした上で,複合消失-複合誤り制御のある種の復号原理を提案した.また,基礎理論以外に,一般化された複合距離と提案した復号原理を適用した具体的な符号の構成法・復号法のアルゴリズムも提案した.
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Research Products
(1 results)