2003 Fiscal Year Annual Research Report
鋼・コンクリート二重鋼管合成部材の中心圧縮特性および曲げ特性に関する研究
Project/Area Number |
14750406
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
上中 宏二郎 神戸市立工業高等専門学校, 都市工学科, 講師 (70332046)
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Keywords | 合成構造 / 二重鋼管 / 内径・外径比 / 純曲げ実験 |
Research Abstract |
鋼・コンクリート二重鋼管合成部材(以下,DCFTとする)とは,2つの径の異なる鋼管を同心円上に配置し,それらの間にコンクリートを充填したものである.これにより,従来のコンクリート充填鋼管柱(以下,CFTとする)と比較して軽量となり,地震による慣性力を減少させることができるため,DCFTは山岳地帯などの高橋脚への適用が可能であると考えられる. 著者らは,これまでDCFTの中心圧縮実験を行い,DCFT特有の変数である内径・外径比が中心、圧縮特性に与える影響について検討してきた.そこで,本研究では中心圧縮実験と同様に内径・外形比(D_i/D_o)を変化させた4体のDCFTの純曲げ実験を行い,D_i/D_oが純曲げ特性に与える影響について実験的に検討することを目的としている.得られた実験結果より,結論づけられる事項を列記すると以下のとおりである. (1)得られた破壊形式は,鋼管下端が引張降伏し,圧縮側が座屈する曲げ破壊であった.また,内鋼管は引張領域が降伏していた. (2)DCFTの曲げの初期剛性はCFTと同等のものが得られた.また,変形性能はCFTのそれと比較してほぼ等しいものであり,十分な変形性能を保持していた. (3)DCFTの純曲げ強度は,CFT式を用いて良好に評価できた.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 早見真, 上中宏二郎, 鬼頭宏明, 園田恵一郎: "中空式二重鋼管・コンクリート合成柱の中心圧縮実験"平成15年度土木学会関西支部年次学術講演会概要集. I-45 (2003)
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[Publications] Uenaka, K., Kitoh, H., Sonoda, K., Hayami, M.: "Experimental Study on Concrete Filled Double Tubular Steel Columns under Axial Loading"Proceeding of 5th International Conference on Advances in Structures-Steel, Concrete, Composite and Aluminium-. 877-882 (2003)
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[Publications] 早見真, 上中宏二郎, 鬼頭宏明, 園田恵一郎: "二重鋼管・コンクリート合成柱の中心圧縮実験"土木学会年次学術講演会概要集. 第一部門. 1011-1012 (2003)
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[Publications] 上中宏二郎, 鬼頭宏明, 園田恵一郎, 早見真: "二重鋼管・コンクリート合成柱の中心圧縮特性に及ぼす内径・外径比の影響"第5回複合構造の活用に関するシンポジウム講演論文集. 105-110 (2003)