2002 Fiscal Year Annual Research Report
GISによる地域特性を考慮した廃棄物管理手法の開発
Project/Area Number |
14750463
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
鈴木 慎也 福岡大学, 工学部, 助手 (00341412)
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Keywords | GIS / 学校区 / 地域特性 / 排出原単位 / 資源回収率 |
Research Abstract |
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、自動販売機など、「潜在的な廃棄物発生源」の所在地を確認し、GISデータとして入力を行った。ただし、自動販売機立地分布は実施が困難であったため、地域集団回収における回収拠点、店頭回収実施店、"地域リサイクルステーション"(公共施設等に設置された回収箱)を合わせてGISデータとして入力した。家庭系ごみのうち、不燃性ごみ、空きびん・ペットボトルを対象に排出原単位の算出を試みたが、収集・運搬ルートの選定条件などにより、実績データの算出が困難であることが分かった。従って、人口比率をもとに学校区単位における排出原単位の推計を行った。また、資源回収量として地域集団回収、地域リサイクルステーションによる拠点回収、店頭回収、等についても同様に学校区毎に集計し、資源回収原単位を算出した。 GISを用いて情報の一元化を行い、潜在的廃棄物発生源と基礎的な統計データとの関連、ごみ発生原単位・資源回収原単位との関連を明らかにした。本年度においては、今後の解析をより効果的なものとするため、地域特性として、対象地区における年齢構成、世帯構成に着目し、便宜上、若年単身世帯層、若年家族世帯層、高齢家族世帯層の3つに分類した上で、排出原単位、資源回収率の算出を行った。その結果、高齢家族世帯層よりも若年単身世帯層、若年家族世帯層の原単位が高いことが確認され、特に若年家族世帯層における原単位が高いことが明らかとなった。また、資源回収率は、年齢構成によらず高い値を示し、飲料容器に対する分別協力度はどの年齢層においても高いことが確認された。
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