2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14750606
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
佐藤 善之 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50243598)
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Keywords | 可塑化 / 超臨界流体 / ポリマー / 粘度 / ガラス転移 |
Research Abstract |
粘性特性の測定 キャピラリー式粘度計を用いてPolystyrene+CO_2系の粘度を170,180,188℃、圧力0.1,20,30,40MPa、CO_2濃度0,1.04,2.11,3.89,4.80wt%の範囲で測定した。まずキャピラリー粘度計で得られたCO_2濃度0での大気圧における粘度は、円錐-平板粘度計により測定された粘度と良好に一致することが確認された。また、CO_2の添加により粘度が単調にかつ大幅に減少することが観察され、170℃の零シェア領域でCO_2濃度が4.8wt%の場合、粘度が1/30程度まで減少した.得られた粘度を用いてEOS-free volume modelならびにChow-WLF modelによる推算性の検討を行った。これらのモデルはCO_2濃度零の粘度の圧力依存性を十分には表現することができなかったが、CO_2混合下では30%程度の偏差を生じるものの定性的には良好な推算が可能であった。 ガラス転移温度の測定 高圧ガス存在下で測定可能な示差熱分析計の開発を行った。現時点では大気圧下での試験しか行っていないが、ポリマーの転移による熱的な変化を良好に検出することが可能である。ただし昇開始時におけるベースラインの安定までに時間がかかることが判明したので、より低温での測定を可能とするために、この点を改良する必要があることがわかった。
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