2003 Fiscal Year Annual Research Report
抗体固定化ポリマーのゲル化を検出原理とした新規イムノアッセイ法の開発
Project/Area Number |
14750646
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
宗 伸明 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (90336008)
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Keywords | 抗体 / ポリマー / イムノアッセイ / ゲル / 蛍光 / コンジュゲート |
Research Abstract |
前年度において、アクリルアミド(AAm)主鎖に抗ヒトIgG抗体を固定化したポリマーを合成し、この抗体固定化ポリマーが抗原(ヒトIgG)の添加に伴い、僅かではあるが蛍光変化を示すことを確認した。そこで、今年度は、抗体固定化ポリマーのキャラクタリゼーションと再合成を行い、より大きな蛍光応答を示す系へ改良することを試みた。 最初に合成した抗体固定化ポリマーは、抗体固定化モノマーとAAmを共重合する手法、或いはN-メタクロイルスクシンイミド(MOSu)とAAmから成る活性化コポリマー(MOSu:AAm=1:100(仕込みのモル比))を抗体とカップリングする手法により合成したが、後者の抗体固定化ポリマーの方が抗原添加時の蛍光変化が幾分大きかった。そこで、後者の合成法を採用し、仕込み比を変化させた活性化コポリマー(MOSu:AAm=1:50)の合成を新たに行った。元素分析により評価したコポリマーのモノマー組成比はMOSu:AAm=1:115であった。仕込み比をMOSu:AAm=1:100としたときのコポリマーのモノマー組成比はMOSu:AAm=1:160であったため、新規合成したコポリマーがより多くの活性点を有していることが確認された。そこで、この新しい活性化コポリマーと抗ヒトIgG抗体をカップリングし、抗体固定化ポリマーを合成した。UV測定により、抗体のポリマーへの導入量は1gポリマー中148mgと求められた。場感受性プローブであるCCVJの共存下、得られた抗体固定化ポリマーに抗原を添加した所、添加した抗原濃度(0〜40μg/mL)に対応してCCVJの蛍光強度が増大した。蛍光強度変化は以前合成した抗体固定化ポリマーを用いた場合よりも大きく、定量性にも優れていた。今回の検出系における抗原の検出感度は、約1μg/mLであった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Nobuaki Soh, Toshihiko Imato et al.: "Indirect competitive immunoassay for bisphenol A, based on a surface plasmon resonance sensor"Sensors and Materials. 15・8. 423-438 (2003)
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[Publications] Nobuaki Soh, Toshihiko Imato et al.: "A surface plasmon resonance immunosensor for detecting a dioxin precursor using a gold binding polypeptide"Talanta. 60・4. 733-745 (2003)
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[Publications] Nobuaki Soh, Makoto Sonezaki, Toshihiko Imato: "Modification of a thin gold film with boronic acid membrane and its application to a saccharide sensor based on surface plasmon resonance"Electroanalysis. 15・15-16. 1281-1290 (2003)