2002 Fiscal Year Annual Research Report
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14760121
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Research Institution | 東京水産大学 |
Principal Investigator |
廣野 育生 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (00270926)
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Keywords | 腫瘍壊死因子 / Fas-ligand / G-CSF / インターフェロン / ヒラメ / 組換えタンパク質 |
Research Abstract |
ヒラメの4種類のサイトカイン(腫瘍壊死因子、Fas ligand、インターフェロンおよびG-CSF)のcDNAを真核生物発現プロモーターを持つプラスミドベクターの下流に連結した。また、発現後の組換えサイトカインをアフィニティー精製するためにサイトカインのカルボキシル基末端側にヒスティヂン(His)が6残基続いたペプチド(Hisタグ)を融合できるようにサイトカインとHisタグのフュージョンタンパク質を発現する構造にした遺伝子も作製し、真核生物発現プロモーターを持つプラスミドベクターの下流に連結した。これらの組換えサイトカインのうち、腫瘍壊死因子およびFas ligandについては、大腸菌を宿主として大量発現させ、Hisタグに対するアフィニティーカラムを用いて組換え腫瘍壊死因子およびFas ligandの精製を行った。得られた組換えタンパク質はマウスに免疫し、ヒラメの腫瘍壊死因子およびFas ligandに対する特異抗体の作製を行った。作製した抗体を用いた免疫組織化学染色により、ヒラメの腎臓における腫瘍壊死因子およびFas ligandの発現を調べたところ、細菌内毒素やマイトジェンの刺激によりタンパク質の発現が誘導されることが明らかとなった。さらに、ヒラメの組換え腫瘍壊死因子およびFas ligandはヒラメの腎臓由来の培養細胞に対してそれぞれ、細胞増殖作用とアポトーシス誘因作用が有ることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Zou J, Wang T, Hirono I, Aoki T, Inagawa H, Honda T, Soma GI, Ototake M, Nakanishi T, EllisAE, Secombes CJ.: "Differential expression of two tumor necrosis factor genes in rainbow trout, Oncorhynchus mykiss"Dev Comp Immunol. 26. 161-172 (2002)
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[Publications] Laing, K.J., Zou, J.J., Wang, T., Bols, N., Hirono, I., Aoki, T., Secombes, C.J.: "Identification and analysis of an interleukin 8-like molecule in rainbow trout Oncorhynchus mykiss"Dev. Comp. Immunol.. 26. 433-444 (2002)