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2002 Fiscal Year Annual Research Report

筋ジストロフィーモデル細胞株を用いた筋再生因子と筋萎縮進行因子の解析

Research Project

Project/Area Number 14770106
Research InstitutionTokyo Metropolitan Organization for Medical Research

Principal Investigator

中山 由紀  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (30332381)

Keywords筋ジストロフィー / mdxマウス / 筋肉
Research Abstract

本年度はこれまでの研究で得られたmdx筋細胞株で発現が変動する13遺伝子の発現が筋ジストロフィーの病態に関与するのかどうか検討した。神戸大学医学部小児科 竹島泰弘先生、東京女子医科大学 斉藤加代子先生との共同研究により、ヒトBMDおよびDMD患者由来の筋細胞株を温度感受性SV40 T-antigenを用いて作製した。現在まで、正常1つ、BMD2つ、DMD6つの細胞株を得ることができた。これらの細胞株より調整したtotal RNAを鋳型として、マイクロアレイ解析で得られた遺伝子の発現をRT-PCRにより調べた。その結果、未知のセリンプロテアーゼをコードする遺伝子の発現がBMD, DMD患者由来の細胞株と比較して、正常ヒト由来筋細胞株で上昇していることが分かった。さらにこの遺伝子はマウスの筋肉と脳に特異的に発現していることがノーザンブロット解析で明らかになった。現在、この遺伝子の筋分化への関与を明らかにするために、siRNAを用いた機能解析を行っている。さらに、筋ジストロフィーに関与するかを明らかにするためにmusle creatine kinase promoterを用いたトランスジェニックマウスの作製を行っている。このTgマウスとmdxマウスを掛け合わせることにより、筋ジストロフィーへの関与を明らかにすることが出来ると考えられる。
また、mdxマウス由来の筋細胞株にジストロフィン遺伝子のレスキューし、得られた遺伝子群の発現が変動するか検討した。しかし、現在のところジストロフィンの発現と直接リンクしているという結果は得られていない。レスキューにミニジストロフィン遺伝子を用いたために遺伝子の発現変動が見られなかった可能性も示唆されるので、現在全長ジストロフィンのレスキュー実験を行っている。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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