2004 Fiscal Year Annual Research Report
ハマダラカのマラリア媒介能力に関わる抑制機構の解析
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14770112
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
佐々木 年則 国立感染症研究所, 昆虫医科学部, 主任研究官 (10300930)
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Keywords | マラリア / 生体防御 / レクチン / Anopheles stephensi / プロフェノール酸化酵素活性化系 |
Research Abstract |
目的:プロフェノール酸化酵素活性化系の因子と考えられるマラリア媒介蚊ハマダラカ(Anopheles stephensi)の病原体認識分子(シアル酸特異的レクチン)を分子生物学的に解析するため、シアル酸特異的レクチンの遺伝子配列を決定し、アミノ酸配列を推定する。さらに、認識分子に相互作用するプロフェノール酸化酵素活性化系の因子を分子生物学的に解析する。マラリア原虫認識分子であるマラリア媒介蚊のシアル酸特異的レクチンおよびマラリア原虫認識分子相互作用因子を明らかにすることにより、蚊の段階でマラリア原虫を殺す機構の一つであるプロフェノールオキシダーゼ活性化系の最初の段階を明らかにする。そして、蚊における病原体媒介能を人為的にコントロールする可能性を探る。 計画:マラリア非媒介蚊Armigeres subalbatus由来シアル酸特異的レクチンのアミノ酸配列を解析し、縮重プライマーを用いてPCRを行い、シアル酸特異的レクチンcDNAの遺伝子断片を得てプローブとして、Anopheles stephensi由来シアル酸特異的レクチンcDNAのクローニングをプラークハイブリダイゼーション法によって行う。ファーウエスタンブロット法あるいは、two-hybrid system法を用いて、レクチン相互作用蛋白質cDNAのクローニングを行う。 成果:Armigeres subalbatusの蛹体液からホルマリン固定の赤血球を用いたバッチ法で得られた4つのポリペプチドをエドマン分解法やデノボシークエンシングにて解析し、多くのペプチドのアミノ酸配列を得ることができ、4つのポリペプチドに対してレクチンと類似性の配列を認めた。
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