2002 Fiscal Year Annual Research Report
H.Pylori易感染性と萎縮性胃炎の遺伝規定性に関する双生児研究
Project/Area Number |
14770157
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Research Institution | National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East |
Principal Investigator |
吉村 公雄 国立がんセンター, 研究所・がん情報研究部, 研究員 (10265910)
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Keywords | 双生児 / Helicobactor Pylori / Pepsinogen |
Research Abstract |
慶慮義塾大学教授の安藤寿康先生らが整備した東京周辺に在住する約3000組の双生児名簿を用いて、それら双生児に対して、研究協力のため慶慮義塾大学へ訪問を依頼する文書を郵送した。訪問に同意した双生児に対して、日時を相談の上、来学してもらった。その際、本研究に関する説明をあらためて行った上で、文書で研究協力に同意した双生児に対して研究を実施した。被験者からは1人あたり約20mlの採血および卵性の判定などのための自己記入式質問票調査を実施した。採血した血液から、Helicobactor Pylori抗体価および血清Pepsinogen I, II濃度を測定した。測定に関しては臨床検査会社に委託した。現在のところ、約140組281人の血液サンプルが得られ、データを得ている。Helicobactor Pylori抗体価によるHelicobactor Pylori感染の疑いがあった者は281名中44名(15.7%)であった。Pepsinogen I抗体価は平均56.4、標準偏差19.9、中央値51.5で、Pepsinogen II抗体価は平均10.8、標準偏差8.1、中央値8.6であった。Pepsinogen I/II比は平均6.0、標準偏差1.8、中央値6.1であった。来年度には、1卵性か2卵性かの判定を進め、その情報を含めて、遺伝モデルに基づくデータ解析を構造方程式モデルすなわち共分散構造分析を用いて行う予定である。
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