2002 Fiscal Year Annual Research Report
頸動脈超音波検査を用いたサイトカイン・アディポカインの動脈硬化に及ぼす影響の分析
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14770171
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
岡田 克俊 愛媛大学, 医学部, 助手 (10314949)
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Keywords | 頸動脈超音波検査 / 生活体力 / サイトカイン / アディポカイン / 季節変動 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
本研究計画に基づき、研究初年度である本年度2月までに、研究対象である満65歳の地域住民男女計499名のうち計画通りに262名(52.5%)の者からベースラインデータとして生活習慣調査、生活体力測定、循環器検診、頸動脈超音波検査及び血液学的計測及び血清の凍結保存を終了した。その結果、これまでに調査を開始していた者を合わせると854名となり、当初解析予定とした対象者数900名の目標をほぼ達成できた。尚、さらに詳細な解析が可能となる様、同一の方法を用いて平成15年度は300名の追加募集を行う予定である。また併せて、調査を完了した者について地区保健センターを通じてその動向を追跡中である。 さらにサイトカイン・アディポカイン(IL-2・IL-4・IL-5・IL-6・IL-10・IFN-γ・TNF-α)測定に際しての基礎的検討を行い、新鮮血清だけでなく凍結血清からの測定も安定して計測できること、また測定の精度も同一検体かつ同一条件での変動係数(CV)がいずれの指標とも4〜7%以内に管理できることを確認できた。そのため、これまでに資料収集が完了していた対象者を本研究に加えることが可能となると同時に、今後これらの指標の有用性が明らかとなった場合、検診等への導入に対する手技上の問題が解決された。現在はサイトカインの個体内の1年間の季節変動についてボランティア集団(10名)を対象に採血条件のturn overも含めて計測を繰り返しており季節較差に関する検討を実施中である。平成15年度は凍結血清についても新たに測定を開始する予定である。 尚、疫学研究倫理指針(平成14年7月通達)に基づき、本研究について新たに倫理審査を受け承諾された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 岡田 克俊, 藤本 弘一郎, 加藤 匡宏, 浅井 芳恵, 竇 貴旺, 小西正光: "男性地域住民における動脈硬化指標ABI及びPWVと過去の危険因子との関連について"Journal of Epidemiology. 12・1. 196-196 (2002)
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[Publications] Okada K., Fujimoto K, Konishi M, et al.: "Evidence Based Public Health"EMS. 21・4. 341-350 (2002)
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[Publications] 岡田 克俊, 藤本弘一郎, 小西正光: "循環器疾患スクリーニング検査としての頸動脈超音波検査の検討"四国農村医学会. 26・1. 113-117 (2002)
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[Publications] 岡田 克俊, 藤本 弘一郎, 小西正光: "冠動脈の臨床-新しい診断・治療体系-:都市部住民、農村部住民の冠危険因子分析"日本臨床. (in press). (2003)
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[Publications] 岡田 克俊, 藤本 弘一郎, 小西正光: "虚血性心疾患の予防プログラム"日本臨床. (in press). (2003)
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[Publications] 岡田 克俊, 小西正光: "脳卒中ナビゲーター"メディカルレビュー社. 46-47 (2002)