2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14770339
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
田原 宣広 久留米大学, 医学部, 助手 (10320186)
|
Keywords | 肺高血圧 / 遺伝子治療 / Naked DNA法 / PGIS遺伝子 / COX-1遺伝子 |
Research Abstract |
本年度の目的はPPHモデルであるモノクロタリン(MCT)誘発性肺高血圧ラットに対しNaked DNA法用いてPGIS遺伝子・COX-1遺伝子を効率よく遺伝子導入し、その効果を検討する事である。 (1)遺伝子導入法の確立: 遺伝子導入3日前にbnpivacaine2.5μl/gを大腿四頭筋に筋注、PGIS遺伝子・COX-1遺伝子を同時導入、血清中・筋肉中の6-kelo-PGF1αを計測し、その効果を検討した。遺伝子量依存性に導入効果が増大する事を確認後、適正な比率を決定した。 (2)遺伝子導入効果の検討: MCT皮下注1週間後より遺伝子導入した群は有意に血行動態・右室肥大・肺血管リモデリングを改善し、生存率も改善した。しかしながらMCT皮下注3週間後から遺伝子導入した群でその効果は不十分であった。 Naked DNA法を用いたPGIS遺伝子・COX-1遺伝子導入は、肺高血圧の進行制御効果は認められたが完成された肺高血圧の改善効果は不十分であった。そこで現在、完成された肺高血圧を改善させる遺伝子治療の開発を種々鋭意検討中である。
|