2002 Fiscal Year Annual Research Report
免疫不全宿主におけるアデノウイルスの体内動態の解析
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14770359
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
菅 秀 三重大学, 医学部, 助手 (00335126)
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Keywords | アデノウイルス / 免疫不全 / 定量的PCR |
Research Abstract |
PCR primerをアデノウイルス遺伝子のHexon3とHexon4領域に設定した。臨床分離株中和によって同定されたアデノウイルス2型、3型をFL細胞に接種しCPEが70-80%出現した時点で細胞を集め、-70℃に保存し、DNAを抽出した。これをtemplateとしてconventional PCRを行いアデノウイルス2型、3型が増幅されることを確認した。次に臨床分離株アデノウイルスストック液から抽出したDNAをtemplateとしてconventional PCRを行い、アデノウイルス1,2,3,5,6,7,8,11型が特異的に増幅されることを確認した。アデノウイルス2型のPCR産物をTAクローニングベクターにクローニングした後シークエンスを行い、PCR産物がアデノウイルス遺伝子と85-90%のhomologyを持つことを確認した。プラスミド濃度を調整し、定量的PCRに使用する標準DNAとした。Syber Green Master Mixを用いて定量的PCRを行いABI PRISM 7900HTにより検出した結果、10から10,000,000コピーのアデノウイルスが定量的に検出可能であることが判明した。この方法を用いて臨床検体として咽頭ぬぐい液、便、血液(全血、白血球、血漿)、尿からウイルス検出を行ったところ、定量的にアデノウイルスを検出することが可能であった。
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