2002 Fiscal Year Annual Research Report
レチノイン酸耐性の急性前骨髄性白血病における転写共役因子の役割について
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14770377
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
瀧谷 公隆 大阪医科大学, 医学部, 助手 (80319540)
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Keywords | 急性前骨髄性白血病 / レチノイン酸 / 転写因子 / 薬物動態 |
Research Abstract |
1 ATRA耐性症例の検討 全国より送付されたAPL患者の血漿から抽出し、ATRAおよびその代謝産物の測定を行なっている。小児のみでなく成人の検体も送付されており、年齢による血中動態の比較検討も行なっている。 1)成人症例と小児症例ではATRA濃度の上昇はやや小児において高値を呈したが,最高濃度到達時間、半減期については差はみられなかった。 2)栄養チューブからの投与では、著しいATRA濃度の減少が見られた。 3)透析症例ではATRAの血中動態は変化し、半減期は延長する傾向がみられた。 4)胃および大腸の手術では、ATRA濃度には変化はみられない。 5)ATRA不応例においての新規ATRA代謝産物の同定も行なっているが、現在まだ新規代謝産物は得られていない。 2 in vitroの検討 1)ATRA耐性白血病細胞を一定の条件下で培養し(ATRA存在下,非存在下)、各々の細胞からmRNAを抽出する。PCRを応用したDifferential Display法を行ない、ATRA耐性に関わる新規遺伝子を検索しているが、現在PCRを行なう条件を検討中である。今後新規遺伝子が得られたら、その全長を取得し、大腸菌を用いて蛋白で発現させ、その機能解析を行なう予定である。 2)現在、変異PML/RAR遺伝子のcDNAのコンストラクション(mPML/RAR)を作成中である。今後mPML/RAR遺伝子と転写共役因子群との相互作用を酵母を用いたyeast-two hybrid assayにて検討する予定である。またこのmPML/RAR遺伝子のATRA刺激に対する反応を、in vitroリガンド依存性転写実験(ルシフェラーゼを用いた転写活性測定法)を用いて検討し、mPML/RAR遺伝子がPML/RAR遺伝子と異なる反応をするか否かを確認する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shimakawa S. et al.: "Neuropilin-2 is overexpressed in the rat brain after limbic seizures"Brain Research. 956. 67-73 (2002)
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[Publications] Ban R.et al.: "α-Tocopherol transfer protein expression in rat liver exposed to hyperoxia"Free Radical Research. 36. 933-938 (2002)
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[Publications] Takitani K.et al.: "Expression of retinoic acid -receptor target genes during retinoic acid therapy for acute promyelocytic leukemia"Leukemia. 16(In press). (2003)