2002 Fiscal Year Annual Research Report
三次元培養法を用いた紫外線照射による単純ヘルペスウィルスの増殖
Project/Area Number |
14770427
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
竹内 常道 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00236423)
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Keywords | 単純ヘルペスウイルス / 紫外線 / 三次元培養 / 単純庖疹 |
Research Abstract |
1 DMEMに混じたcollgen gelにfibroblastを加え7間培養した. 2 1にpassage 15のHaCat cellを注ぎ,その3日後に1型単純ヘルペスウィルス(以下HSV-1)を1,2.5,5,10PFUそれぞれ感染させた.さらに,その3日後に表面をair-liquid interfaceにさらし角化を促した. 3 1にpassage 15のHaCat cellを注ぎ6日間培養し,表面をair-liquid interfaceにさらし角化を促し,その3日後にHSV-1を感染させた系も用意した. 4 HSV-1の処理をしないcontrolとHSV-1を感染させた2,3の三次元培養に,非照射のcontrolとUVBを1,2,5,7,10mJ/cm^2照射し,照射30分後,1時間後,3時間後,6時間後,12時間後,24時間後,48時間後,72時間後に固定した. 5 4については0.5,1.0,1.5,2.0J/cm^2のUVAを照射した系も用意した. 6 1 mJ/cm^2 UVBではHaCat cellの変性は無かったが,HSV-1 DNA probeを用いたin situ hybridization法にてUVB照射12時間後にpeakを示すHSVの増殖が観察された. 7 UVB照射では7 mJ/cm^2までdose dependentに染色性の増強が,抗HSV-1抗体を用いたimmunohistochemical stainingで観察された. 8 UVA照射によるHSV-1 DNAの増幅は,2.0J/cm^2でもわずかであった. 9 角化したあとにHSV-1を注いでも,ほとんどHaCat cellには感染しなかった.
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