2002 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイ法によるアトピー性皮膚炎患者末梢血、皮膚組織の遺伝子解析
Project/Area Number |
14770433
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
東 直行 日本医科大学, 医学部, 講師 (60277564)
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Keywords | DNAマイクロアレイ / アトピー性皮フ炎 |
Research Abstract |
アトピー性皮膚炎患者の末梢血6例、健常人の末梢血7例を採取し、末梢血単核球細胞の分離、PHAにより刺激、あるいは無刺激で3時間、6時間後に培養細胞を回収、total RNAを抽出し、アンチセンスRNAを作成し、凍結保存している。 さらにアトピー性皮膚炎患者の皮膚炎部分(皮疹部)と正常部分(無疹部)皮膚5例、健常人の正常皮膚5例からもアンチセンスRNAを作成、凍結保存している。今後末梢血、皮膚組織とも症例数を増やす予定である。 またSAGEデータを元にターゲットDNAの選別、プライマーの設計を進行させている。ターゲットDNAの数は、8000個を予定し、現在約1500個の作成を終了させている。同様に引き続きターゲット遺伝子の作成を急ピッチで押し進めていく予定である。500個の任意のターゲットDNAを載せたDNAチップを作成し、健常人サンプルを用いて、ハイブリダイゼーションとスキャニングの予備実験と条件設定を数回行っている。ある程度の条件は確認できているが、同一サンプルを用いた解析で、再現性が乏しく、一部解析結果の乖離を認めており、ハイブリダイゼーションの条件設定の見直しをしているところである。現在、一回施行した患者皮疹部検体では、既に発現増強が報告されているCD36,CD45RA,MIFなどの発現増強が観察されている。またそれ以外の未知遺伝子の発現の増減が確認しているが、再現性の問題があり、再確認の必要性がある。
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