2002 Fiscal Year Annual Research Report
アセチルコリンエステラーゼの可視化を目的とした新規ポジトロン放出薬剤の開発
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14770440
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
船木 善仁 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 助手 (50261491)
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Keywords | C-11標識ドネペジル / アセチルコリンエステラーゼ / PET |
Research Abstract |
1・[5-^<11>C-methoxy]Donepezil ([^<11>C]Donepezil)の合成 [^<11>C]DonepezilはLOOP-固相抽出法を用いて標識合成され、20分間の照射で92.5-814 MBq (2.5-22 mCi)が得られた。[^<11>C]MeOTfに基づいた放射化学的収率は25-30%、比放射能は合成終了時で19-122 GBq/μmol (0.51-3.30 Ci/μmol)、合成時間は30-40分、放射化学的純度は99%以上だった。従って、得られた[^<11>C] DonepezilはPET放射性薬剤として使用可能な高収量、高純度および高比放射能であることが示された。 2.in vitro、in vivoにおける[^<11>C]Donepezilの結合 ラット脳粗膜分画を用いたin vitroにおける[^<11>C]Donepezilの結合は部位特異性を示し、[^<11>C]Donepezilが特異的にAChEに結合することが明らかとなった。その結合におけるIC_<50>は約10nMであり、IC_<50>(6nM)とほぼ同じ値であることが確認された。[^<11>C]Donepezilの結合飽和実験より得られた解離定数(Kd)は39.8nM、最大結合量(Bmax)は65.0 fmol/mg tissueという新たな知見を得た。in vivoにおける[^<11>C]Donepezilの分布実験の結果、in vitroと同様にラット脳線条体、脳幹に高い集積を示した。この集積はAChEの分布と相関があることから[^<11>C]Donepezilはin vivoにおいてもAChEに特異的に結合することが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)