2003 Fiscal Year Annual Research Report
FISH法とDNA解析によるMALTリンパ腫生体組織の染色体解析と治療への応用
Project/Area Number |
14770445
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
磯部 公一 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (80334184)
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Keywords | リンパ腫 / FIAH法 / 放射線治療 / 放射線感受性 |
Research Abstract |
粘膜関連リンパ装置に発生するMALTリンパ腫は1983年Isaacsonらによって提唱された悪性リンパ腫の1亜型である。MALTリンパ腫においては、腫瘍発生や進展、治療に対する反応や予後に関与する特徴的な染色体あるいは遺伝子の異常は、ほとんど報告されていない。近年、胃に発生するMALTリンパ腫を中心としてt(1;14)やt(1;18)という染色体転座が報告され、それらからBCL10やAPI2-MLT1という遺伝子の異常が同定された。このような遺伝子異常が観察される例のほうが少なく、また、そめ他の部位から発生するMALTリンパ腫における特異的な染色体転座や遺伝子異常に関する報告は皆無である。数年来、染色体異常の解析手段としてFISH法が広く用いられており、その有効性が認識されて、近年、パラフィン包埋材料にも適応できるようになってきており、応用範囲が広がっている。本研究では、MALTリンパ腫、特に眼窩に病変を有するMALTリンパ腫の特徴的な染色体および遺伝子異常について検索し、腫瘍の発生および進展、治療に対する反応や予後に関与する可能性のある遺伝子を同定することを目的として研究を続けている。本年度はMALT4の例病理標本のホルマリン包埋材料を薄切し、エージシグ、染色体DNAの変性を行い洗浄、脱水、風乾した。あらかじめ調整した(DDW、バッファーで溶解後、熱変性させた)プローブを用いてハイブリダイゼーションを行った。これらの標本で染色体1,2の変異について検討したが、現在のところ明らかな異常は求めていない。来年度与引き続き検討を続ける
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