2002 Fiscal Year Annual Research Report
心筋虚血再灌流モデルによるTc-99m-MIBIの心筋集積動態の検討
Project/Area Number |
14770478
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
百瀬 満 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40312029)
|
Keywords | Tc-99m-MIBI / 心筋虚血 / Langendorff灌流心装置 |
Research Abstract |
実験1)正常ラット(male Wister rat)200-250gをペントバルビタールにより静脈麻酔後、心臓を摘出し直ちにLangendorff灌流心装置に装着した。30分間Tc99m-MIBI(MIBI) 1mCi/Lを含むKrebs-Henseleit(K-H)バッファーによりそれぞれ灌流速度v=12(n=3),8(n=3),6(n=3),4mL/min(n=3)で灌流し、γ線外部検出器により測定して心集積動態を検討した。データは時間集積曲線をグラフ解析ソフト(Graphpad Prism)を用いてカーブフィッティング法によりK1(集積パラメータ)を算出した。K_1はそれぞれのグループで平均4.5(v=12),4.2(v=8),3.6(v=6),2.6(v=4)mL/minを示し、集積係数EF(=K_1/v)はvを増加させると低下してプラトーに近づくことが明らかになった。この結果から線形式上にfitする最大のv=6mL/minを灌流速度として採用した。 実験2)ラット心摘出後直ちに灌流心装置に装着し,20分間6ml/minで灌流を開始した。その後、コントロール(n=3)、30分間血流停止モデル(n=1)、1時間血流停止モデル(n=1)を行った。その後MIBI 1mCi/LのK-Hバッファー6ml/minで心筋内に再灌流させた。30分後にMIBIを含まないK-Hバッファーを6ml/minで20分間灌流させ、洗い出しを測定した。MIBIの心集積はγ線外部検出器により1秒毎連続的に記録した。その結果、心筋内MIBI集積K_1は再灌流虚血モデルでコントロールに比し低下し、洗い出しの亢進する傾向が見られた。
|