2002 Fiscal Year Annual Research Report
可溶性IL-12受容体を用いた半月体形成糸球体腎炎に対する遺伝子治療の検討
Project/Area Number |
14770566
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
深水 圭 久留米大学, 医学部, 助手 (80309781)
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Keywords | 半月体形成腎炎 / IL-12 / 可溶性受容体 / electroporation / Th1 / Th2バランス |
Research Abstract |
半月体形成腎炎(CreGN)は、臨床的には急速進行性糸球体腎炎を示し、種々の治療法を用いても急速に末期腎不全に至る予後不良の疾患群である。CreGNは細胞性免疫反応の結果生じる腎糸球体特有の活動性病変で、糸球体係蹄壁(GBM)の破綻と糸球体の壊死性変化、これに伴う高度の炎症細胞浸潤を主体とする。半月体形成の過程にT細胞による細胞性免疫、Th1/Th2バランスの異常が指摘されている。抗GBM腎炎モデルではIL-12投与で半月体形成が増悪する。また、IL-12やINF-γのノックアウトマウスに同腎炎を惹起しても半月体形成が誘導されない。よって半月体形成過程ではTh1優位細胞性免疫が重要で、IL-12はTh1誘導に中心的な役割を果たす。 可溶性受容体はリガントと結合して本来の受容体への結合を阻止する中和物質として働く.これを生体内で過剰発現させて作用を遮断し病変形成の軽減効果を持つ可能性がある。今回、我々は、ラットIL-12の可溶性受容体遺伝子を組み込んだベクターを作製すること、また,抗GBM腎炎モデルラットに遺伝子導入することを検討した. I.ラット肝から得たcDNAライブラリーを用いてIL-12遺伝子配列に基づく可溶性受容体の作製を検討した. II.ラット抗GBM腎炎の作製を行い,遺伝子導入の検討を行った. WKYラットに抗GBM抗体を投与して作製した半月体形成糸球体腎炎におけるTh1/Th2バランスを検討した. WKYラットの筋肉組織へのelectroporation法,または大量の生理食塩水を利用した静注法による肝臓への遺伝子導入実験を行い,このモデルに対する,遺伝子導入の効率を検討した.
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Research Products
(1 results)