2003 Fiscal Year Annual Research Report
脳虚血に対する血管内皮前駆細胞を用いた細胞・遺伝子治療
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14770710
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
菊田 健一郎 京都大学, 医学研究科, 助手 (90332725)
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Keywords | ラット / 脳梗塞 / 内皮前駆細胞 |
Research Abstract |
平成15年度の実験も計画通り進展した。 ラット脳梗塞モデルをthread modelを用いて作成した。この脳虚血モデルに対して平成14年度に確立した自家骨髄由来内皮前駆細胞を頚動脈内投与した。脳虚血直後に投与し、24時間後および48時間後の虚血軽減効果を評価した。評価にはTTC染色を用いた脳梗塞体積、脳重量を用いた脳浮腫および機能評価としてRota rod sysytemを用いた歩行機能評価を行った。その結果骨髄由来内皮前駆細胞はまず脳梗塞の範囲を縮小させた。脳浮腫の程度に有意な差は認めなかった。また本モデルではラットに片麻痺が生じるが、Rota rodを用いた機能評価では歩行能力の改善にも寄与すすることが世界ではじめて確認された。本結果は論文として今年報告予定であり現在準備中である。また脳虚血保護効果の機序として脳虚巣における血管内皮機能安定化や脳血流維持が考えられる。H14年にDil-acetyl LDLを取り込ませ蛍光標識した内皮前駆細胞が脳梗塞巣に集積することは蛍光顕微鏡を用いて確認されているが、今年はより感度の高い現在GFP発現アデノウイルスベクターを用いて内皮前駆細胞を蛍光標識し、内皮前駆細胞を用いてそれらが脳梗塞巣の血管に集積することをアクチンやvWB factorとの二重染色を用いて確認するとともに、脳虚血の脳血流が内皮前駆細胞投与によってどのように変わるかをレーザー脳血流計を用いて検討中である。
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